ベーメ【Jakob Bohme】

ベーメ

1575~1624年。近代ドイツきっての神秘主義思想家。プロテスタント。

生業は靴職人。そのかたわらで、哲学的な思索に没頭。きっかけは25歳のころに得た啓示だという。このひともプロティノスらのように神秘主義的体験をしたのだ。その後、独学で聖書やカバラ※、錬金術などを学び、これまでにない希有壮大な自然論、宇宙論、救済論などを発表したのだ。

※【カバラ】ユダヤ教の秘密の教えを記した書物。

中高生時代のぼくが使っていた歴史の教科書にはベーメの名は登場しなかったけれど、ヘーゲルはベーメを「ドイツ初の哲学者」だと絶賛しており、多大な影響を受けているらしい。シェリング哲学もベーメの影響が濃いようだ。

ベーメやドイツ神秘主義から影響を受けた哲学や哲学者はほかにもある。

敬虔主義というのは、17世紀後半から18世紀前半にかけてドイツで興ったプロテスタント信仰復興運動で、宗教体験どの重要性に着目した。

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