ジャーナリストやライターの情報収集のしかた

大型書店

ビジネス全般において、情報収集は不可欠です。

とくに文章を書く仕事において、情報収集には手が抜けません。そこで、ジャーナリストやライターという人種がどうやって情報を集めているかをご紹介します。

だれにも負けない情報収集の仕方がテーマです。

本物の情報は、足で稼ぐ

新しい仕事に着手する際は、(1)大手書店、(2)国会図書館、(3)大宅壮一文庫――という順番で足を運びます。

情報収集は、腐っても本です。わざわざいうまでもないことですが、最近は「ネットには十分な情報がある」と信じている方も多いようです。

おおまちがいです。ネットの情報は、参考程度にとどめるのが吉。そのまま使える、信頼性の高い情報はほとんどないと考えて正解です。本当に値打ちのある情報が得られるのは書物か、その分野にくわしい方への取材です。

本屋

大型書店

まずは大手書店へ足を運びます。調べたいテーマに関連した雑誌やムック、書籍を買いあさるのです。書店で本を買う、という行為は、なんとなく気持ちが高揚するものですから、モチベーションをあげるのにももってこいです。

ネット書店は便利ですが、そういう胸の高鳴りがありません。手元に届くまで、中身をチェックできないのも難点です。

国会図書館

図書館

本屋の次に足を運ぶのは、国会図書館。これまで日本で発刊となった本が全部あります。行けば、かならず収穫があります。

以前は、記事タイトルのキーワード検索ができなかったのですが、いまは可能になり、利便性が増しています。2012年には検索サービスを刷新し、自宅からでもネットで記事検索がおこなえるようになりました。

国立国会図書館サーチ

自宅で先にあたりがつけられるのは、かなり便利。下画像はあるキーワードの検索結果です。Amazonで検索するよりずっとたくさんの本がみつかりました。

国会図書館

デジタル化されている書籍や雑誌、論文の場合は記事タイトルだけでなく、本文の検索もおこなってくれます。

東京に本館があり、京都に分館があります。貸し出しは不可。その場で閲覧してメモをとるか、コピーして持ち帰るかたちになります。

大宅壮一文庫

雑誌専門図書館

「本は読むものではなく、引くもの」という言葉を残した、ジャーナリストの大宅壮一が、みずからの雑誌コレクションを土台にして開設した日本初の雑誌専門図書館。明治時代以降に発刊された、膨大な数の雑誌を所蔵しています。

大宅壮一文庫

入館料は300円。コンピュータの検索システムで、キーワードで雑誌記事が探せます。読みたい記事がみつかったら、司書に頼めば、書庫からだしてきてくれます。そのあと、2階でゆっくりと閲覧できます。コピーも可。いつ訪れても、編集者やライターらしき人々がウヨウヨいます。

京王線八幡山駅から徒歩10分程度。遠隔地の方には、コピー資料配送サービスも。電話かFAX、郵便で申し込みできます。

大宅壮一文庫

国会図書館も大宅壮一文庫も、東京在住でないと利用しにくいのが難点です。地方の方は、地元の図書館を利用してもまったく問題ありませんよ。ただ、小さな図書館は蔵書が少ないですので、検索システムを使って、連係するほかの図書館の蔵書もチェックし、取り寄せるとベター。

新聞記事検索システムを活用する

新聞記事もネットで読める時代とあって、新聞をとる家庭がずいぶん減っているようですね。ですが、文章を書くことを生業とするなら、全国紙最低1紙と日本経済新聞くらいはとっておきたいところです。

さらに、過去記事が閲覧できる環境を整えておくと、とても便利。アフィリエイターの場合は、記事のネタに困らなくなるでしょう。

新聞の過去記事がチェックできれば、記事の厚みはぐんと増します。すでに新聞社のホームページから削除されている過去記事なら、検索エンジンに重複コンテンツ扱いされて、ペナルティを受ける心配もありません。

ただし、過去記事検索は新聞社のサービスに申しこむ必要があり、たとえば日経新聞なら月額8000円(税別)と新聞代より高額です。これをお金をかけずにやる方法があります。証券会社のオンライントレードを利用するのです。

丸三証券は、会員になるだけで「日経テレコン21」(日経四紙の記事が検索できるシステム)がタダで使えます。口座管理費もかかりません。

テレコン

ぼくはずっと、野村証券のオンライントレードで「日経テレコン21」を無料利用してきましたが、数年前にサービスが終わってしまいました。というわけで、現状、この裏技が使えるのは、丸三証券だけだと思います。たぶん。

 

情報収集の仕方についてのお話はこれでおしまいです。ぜひ、あなたのお仕事に役立ててみてください。

 

編集後記

吉原の高級ソープのオーナーによると、高級ソープ嬢に一番に求められるものは、容姿でも、セックスの技巧でも、接客マナーでもないそうです。なんだと思いますか?

ソープ嬢教養だそうです。

お客さんの話題についていけないといけないし、お客さんを飽きさせないような話術も必要。だから、おなじみさんを多数抱えている指折りのソープ嬢たちは、朝から日経新聞に目を通し、日ごろから美術館や博物館に足を運び、新刊やベストセラーの書籍にも欠かさず手を伸ばしているそうです。

客商売の鑑ですね。

どんな仕事もお客さま商売。彼女たちの姿勢、ぜひ見習いたいものです。

 

photo credit: kylehase via photopin cc
photo credit: brewbooks via photopin cc
photo credit: Manchester Library via photopin cc

2 COMMENTS

さわかに

はじめましてm(_ _)m

こんにちは。さわかにと申します。
実は最近、僕もブログランキングに参加しましたので、
ご挨拶を兼ねましてコメントを残させて頂きました。

もし宜しければ、今後とも宜しくお願い致します。
ではでは失礼致しますm(_ _)m

父花

こんにちは。それはごていねいに恐れ入ります。
こちらこそよろしくお願いします。

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