陣馬山(一ノ尾根コース)親子登山! 余裕があるなら鷹取山もまとめて登っちゃえ、の巻

トチノキの怪物

娘のお気に入りの山は、高尾山と筑波山。何度もいっしょに登っています。もう全コース歩きましたし、ちょいとばかし飽きて⋯⋯いや、新鮮味を感じなくなってきました(山の神さま、ごめんなさい)。

そんなわけで今回の親子登山は、新鮮味のある山をチョイスしようと思います。

高尾山から直線距離で7.5キロくらい西(西北西)にある山、陣馬山です。

さっそく娘に「陣馬山って山に今週末に登りに行こう」と提案したら、唐突に標高を聞かれました。

娘ちゃん

「学校で来週、体力テストがあるんだ。あんまり高い山はつかれちゃって記録にひびくからなあ⋯⋯」

ヒマワリ

「それなら大丈夫。陣馬山の標高は855メートル。おまえなら心配いらない」

娘ちゃん

「ふーん、筑波山より低いのか。それならいいよ。ママも誘おう」

機先を制されたので、このとき娘に伝えそびれましたけれど、じつは今回、陣馬山に登るまえにもうひとつ、別の山にも登ろうと考えています。陣馬山だけだと100分ほどで山頂に着いてしまいます。ちょっと物足りないのです。

まあ、折を見て話すことにします。

鷹取山と陣馬山(一ノ尾根コース)をまとめて登るルート

今回の登山コースはこちら。

鷹取山から陣馬山、登山コース

紫のマーカーでなぞった線が登山ルートで、地図上にオレンジ色の🅿がある場所がスタート地点です。

コレ、無料駐車場(陣馬のふもと駐車場)なのです。なんでも地元の観光協会さんが、僕ら観光客のために用意してくださっているとか。ありがたい。

ここにクルマを置かせてもらい、まず鷹取山をピストン。そのあと「一ノ尾根」経由で、陣馬山の山頂へ向かい、てっぺんの茶屋で食事休憩をとってから下山です。くだりは往路とは別のルートをいきます。

標準コースタイム(以下)によれば、行きは3時間20分、帰りは2時間弱かかる見込みです。

  • 駐車場から鷹取山頂:60分(90分)
  • 鷹取山頂から上沢井:40分(60分)
  • 上沢井から陣馬山頂:100分(140分)
  • 陣馬山頂から奈良子峠:30分(30分)
  • 奈良子峠から陣谷温泉:50分(60分)
  • 陣谷温泉から駐車場:27分(60分)

【往路】3時間20分(4時間50分)/7.4km【復路】1時間47分(2時間30分)/6.3km

※()内の時間は、実際にかかった時間です。

電車でのアクセス

地図の下のほうにある、JR中央本線「藤野駅」。ここから上沢井まで3キロです。歩行時間は片道40分。

今回のルートをそのままたどるなら、プラス80分かかります。鷹取山をカットするなら、マイナス20分となります。

藤野駅から登山口までタクシーを利用するという手もあります。

【登山記録】鷹取山から一ノ尾根を経て陣馬山へ(11月末)

陣馬のふもと駐車場から鷹取山頂まで(90分)


地元・藤野の観光協会さん運営の無料駐車場「陣馬のふもと駐車場」。それほど広くありません。10台停められるかどうかという感じだったと思います。

時刻は9時過ぎ。

沢井川に沿って5分かそこら北へ歩くと、上沢井という場所に着きます。

沢井川にかかる橋がありますので、ここを左に折れると登山口です。「鷹取山登山口」とかはっきりと書いてある道標はありませんが、写真のように橋のたもとに手づくりの看板が立っています。

ただいま9時15分。

橋を渡りきったら十字路になっています。そこを左折して、あとはひたすら直進します。

この写真は、十字路を左折してすぐに撮ったもの。

しばらくは舗装路がつづきます。

のどかな山あいの集落です。おばあちゃん家を思いだします。

正面に見える稜線は、おそらく陣馬山の一ノ尾根だと思います。きょうこれから歩く尾根です。

黙々と歩いています。

鷹取山のことは今朝クルマのなかで話しました。軽く不平を漏らしていましたが、いつまでもへそを曲げる子ではありませんし、なにか物思いにふけっているのでしょう。

小学2年生のころの僕は毎日なにも考えていませんでしたので、こんな大人びた表情をすることはありませんでした。

一本道ですが、道標発見。写真には写っていませんが、斜面を削って登山道をつくったと思しき場所がわりとありまして、片側が土壁、もう片側がガケという、やや注意が必要なエリアもあります。

ガケといっても、落っこちても大ケガをするほどではありませんが。

ここは分岐。ほかの登山者にはまだ会っていませんけれど、手入れと管理が行き届いた山です。安心です。

鷹取山15分、とあります。山頂、もうすぐそこですネ。

ホオノキの落ち葉をこっそり細工して、背後から娘ににじり寄り、「ガオーッ」と大声で叫んでやりました。

腰を抜かしそうになっていました。ふふふ。

貸して貸して〜。やっぱり子どもですネ。

強烈な獣臭がただよう場所もありました。イノシシかシカか。

まさかクマってことは⋯⋯ないよね。ここらにも棲息しているみたいだけれど。

ここまでずっと森のなかを歩いてきましたが、ようやく視界が開けました。富士山です。

フジヤマのアップ。

一歩踏み出すたび、サクサクと音がします。気持ちがよい。

鷹取山の山頂に到着です。ただいまの時刻、10時45分。標準タイムを30分オーバー。

なんてことのない下り坂で、娘がひるんでしばらく固まっていましたから、いたしかたありません。よくあることなのです。そのたび「やっぱり都会っ子なんだなあ」と思い知らされます。

なにはともあれ登頂おめでとう。背後に見えるは陣馬山。ということで、パシャリ!

釣り鐘とハンマーがぶらさがっていましたので、このあとひとり1回ずつ打ち鳴らしました。

もうすぐお昼なので、ここで軽食をとります。

鷹取山頂から上沢井まで(40分)

山頂の西側の景色です。

さて、とっとと下山しましょう。

ずんずん行きます。

りっぱな木ですネ。ついシャッターを押してしまいました。

カエデが、赤や黄色や橙(だいだい)に色づいています。

アフロ感のある紅葉。

上沢井まで戻ってきました。この写真は駐車場方面。陣馬山の登山口は真後ろです。

振りかえったのが、次の写真。

上沢井から陣馬山頂まで(140分)

右手の野面積み(のづらづみ、自然石を積んでつくる擁壁)のお宅の手前に、右に入る細い小路があります。

あれが陣馬山の登山口に通じる道です。

近づくと、ほらこのとおり。

村中を歩きます。民家のすぐそばを通り抜けていきます。なんだか恐縮です。

登山口に着きました。

登坂がはじまります。

ん? なにか違和感を感じます。屋根のあたり。

屋根飾りかと思いきや、お猿さん。

娘ちゃん

この家で飼ってるのかな?

ヒマワリ

いや、この家に住んでるんだよ。陣馬山の猿は、人語を解すっていうからネ。ふつうに商店で買い物とかしてるらしい。

娘ちゃん

え! 言葉が話せるの!?

娘が驚きの声を発しましたが、パパは「人語を解す」を解した君(小学2年生)に驚きました。

ヒマワリ

ひんぱんに図書館へ行き、毎回大量に本を借りてくる。そのため、なにをいつ返すかわからなくなる。返却漏れが起きる。図書館からママに連絡が行く。ママが激怒する。このサイクルを懲りずに繰り返しているだけのことはありますナ。

大ピンチのヒマワリ一家! 猿の群れに遭遇!! クマまで出現!?

大阪の箕面という、野生の猿がたくさんいることで有名な土地があります。その昔、友人に連れられていったのですが、猿たちのあまりの凶暴さにビビった記憶があります。

人間が食べ物をたくさんもっていると知っていて、奪おうとしているのです。自分で餌を探すよりずっと効率がいいですからね。箕面の猿は、子どもや老人を襲ったりしています。弱いものがわかるのです。

野生動物の縄張りが人間の生活圏と重なったときに起きる悲劇ですネ。

群れがいたらどうしようと心配していましたが、その気配はありません。ひと安心です。

と思いましたが、なんとなく森の奥からなにかがこっちを見ている気がします。

雄猿2頭がこちらをガン見していました。なんなんすか、その目つき。

ひときわデカイやつがいました。視線は僕らにロックしたまま、余裕の表情でのっしりと移動していきます。ボス猿でしょうか。

気がつけば、こっちから見えるだけでも十数頭の猿に囲まれていました。彼らの縄張りのなかを登山道が走っているだけかもしれませんが、女子どもに危害をくわえられたらと思うとやはり怖いですネ。

娘も妻も相当、不安がっています。

わ。今度はクマ、クマが出た。

人間、動揺しているときは極端に判断力が低下するといいますが、切り株がほんとうにクマに見えました。

「幽霊の正体見たり枯尾花」という川柳を思いだして恥ずかしくなります。ヒトの脳がこうした錯覚をつくる現象を、心理学ではパレイドリア効果と呼びます。お月さんのなかにウサギが見えるのもその一種です。

すこし冷静になりました。

これはほほえましい。お猿のお母さんが赤ちゃん猿におっぱいをあげています。

3人でじっと見ていたら、視線に気がついた様子。授乳を凝視するなんてマナー違反ですよね。スミマセン。

群れを抜けました。道標があります。

猿の森は薄暗かったのですが、明るい道に出ました。

なんだかほっとします。娘たちも安堵の表情を浮かべています。

山頂まで3.5キロとのこと。

富士山。いつどこでも見ても、目を惹きますネ。

なんの葉っぱかはわかりませんが、光を反射して、周囲を黄色に染めあげています。

今度は赤く紅葉したモミジ。山道にも、赤い絨毯が敷きつめられています。

休憩ポイントです。ここは「一ノ尾テラス」というそうです。ベンチで小休憩。時計を見ると、午後1時過ぎ。

陣馬山頂まであと2キロ。

とても気持ちのいい山道。天気だっていい。

長い階段を登っていると、人工建造物が見えてきました。

あれは茶店でしょう。そしてあそこが山頂でしょう。

ふたりともお疲れの模様。5時間くらい歩いていますから、それもしかたない。

こういう景色をまえにすると、ことばの限界を感じます。なにをいっても自分がいまこの瞬間に感じているものとはなにかがちがう。無理に表現しようとすると、どんどん離れていってしまう。黙っているのがいちばん。

⋯⋯。

⋯⋯。

陣馬山山頂の茶店でのんびりお昼、白馬像で記念撮影、そして下山

陣馬山の山頂には、「清水茶屋」「富士見茶屋」「信玄茶屋」の3つの食事処があります。

僕らは清水茶屋で、遅いお昼ごはんにすることにしました。もう午後2時をだいぶ回っています。

僕は、山菜そばとなめこ汁。美味でした。

ママが今朝にぎったおむすびもまだ残っています。

はて、彼女たちはなにを食べたんだっけ。娘がラムネを飲んでいますね。妻の前にあるお椀は、おしるこか。

あれは信玄茶屋。エスビットでお湯を沸かしてコーヒーを淹れようとしていたら、茶店の年配スタッフの方がやってきて注意されました。テーブルに焦げ跡がつくからだそうです。コンロの下に耐熱のなにかをかませてもダメとのこと。

その方は登山ガイドもなさっていて、ほかの山にもよく行かれるそうですが、どこの茶店や山小屋もエスビット的なコンロは嫌がられているそうです。勉強になりました。

ヒマワリ

エスビットって、軽いからテン場では重宝するンですがネ。ガスバーナーにすればよかった。

富士見茶屋。メニユーはどこも同じようなもの。値段も。

写真の左のほうに陣馬山のシンボル、白馬像が見えております。そこへ向かいます。

陣馬山の山頂は、「かながわの景勝50選」に選ばれているようですが、たしかに景勝地ですネ。

視界は360度、ドーンと開けています。この写真は北側。奥多摩の山々が見渡せます。

ちなみに南側は、丹沢の山々。何枚かまえの写真がそうです。

上の写真からやや右に移動。どうして同じような写真を2枚も載せるのか、それは信玄茶屋とトイレ(写真右のログハウス風の小屋)がはっきり写っているからです。

東側の眺望もすばらしい。八王子から先の東京の街なみ。

白馬の像の前で記念撮影。ほかの登山客の方にお願いして撮っていただきました。

気がつくと4時前。長居しすぎました。日差しが夕暮れのそれに変わりつつあります。

早く下山しないと、日が暮れてしまいます。

下山:陣馬山頂から駐車場まで(2時間30分)

下山の標準タイムが1時間47分のところ、僕らは2時間30分もかかりました。というのも、途中で日がとっぷりと暮れてしまい、道迷いしてしまったからです。

ヒマワリ

下山時の写真が1枚もないのは、山のなかは夕暮れどきでも薄暗くてピントが合わないということと、どんどん暗くなるので焦っていたということが理由です。

もちろん地図もコンパスも持参していました。ところが肝心のコンパスが狂っていたため、道に迷ったのでした。

カシオの腕時計に内臓のもので、これまでなんの問題もなく使用できていたのですが、帰宅後調べてみると方角が狂うことはよくあるとか。その際は手動で調節する必要があるようです。

スマホのGPSを使い、さらに道すがらポツンポツンとしかない民家の呼び鈴を鳴らし道を尋ねるなどして事なきを得たのですが、その後、昔ながらのアナログのコンパスを購入したのはいうまでもありません。

 

おしまい

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