御岳山から大岳山へ(奥多摩)登山

御岳山

目的地

御岳山(みたけさん)、大岳山(おおだけさん)

エリア

奥多摩(東京都青梅市)

登山レベル

中級★★

標高

929m(御岳山)、1267m(大岳山)

登山口標高

831m(滝本駅)

総歩行距離

14.09km

総歩行時間

4時間50分

御岳山と大岳山の基本情報

御岳山、大岳山の地図

御岳山(みたけさん)は、奥多摩エリアの鳥羽口にあって、昔から山岳信仰の対象として親しまれてきた霊山です。

山頂にたたずむ武蔵御嶽神社は、紀元前91年の創建といわれていて、歴史と由緒のある寺社のひとつ。社殿下には、立派な鳥居前町(とりいまえまち)が広がっており、江戸期からつづく御師たちの宿坊は現在も泊まりで訪れる参拝客の世話をしてくれています。

ヒマワリ先生

御師(おし、おんし)とは祈祷師のことで、御祈祷師の略。神職の代わりに布教活動や講の運営を行なったり、参詣客のための宿坊を運営したりしています。

一方の大岳山(おおだけさん)は、奥多摩三山(ほかに御前山、三頭山)のひとつです。

山頂からは四方に登山道が設けられており、さまざまなコースで登頂することができます。

麓からだと時間がかかりますが、今回のコースのように御岳山のついでに足を伸ばせば、比較的楽に登ることができます。ケーブルカーを使えば、さらに手軽に登れます。

武蔵御嶽神社の紀元前91年創建(崇神天皇の時代)というのは、あくまで神話だと思います。伊勢神宮の建立も神話上は紀元前後とされていますが、日本史ではだいたい古墳時代(天武天皇の御代)だろうといわれています。もちろん歴史のある神社であることに変わりはありません。

御岳山、大岳山のベストシーズン

  • 新緑の季節(4月下旬~5月)
  • レンゲショウマの咲く時期(8月)
  • 紅葉シーズン(11月)
レンゲショウマ、御岳山

【レンゲショウマ】日本固有の種で、深山の湿った林床などに見られます。薄紫色の可憐な花をシャンデリアのようにぶらさげて咲く様子は、夏の風物詩としてマスコミでも毎年取りあげられ、御岳山では開花時、レンゲショウマまつりが開かれています。

御岳山、大岳山のトレッキングコースのマップ

御岳山、大岳山のコースマップ

赤線でなぞったコースは、主要ルートというか、一般的なトレッキングコース。長尾平分岐から鍋割山分岐まで、赤線のルートが3本あります。僕が今回選んだのは、まずは最短である中央のルートで大岳山まで行き、帰りはいちばん右側のルートで七代の滝に立ち寄るコース。マップにコースタイムを書き込むと見づらくなるので、各区間の目安(標準タイム)は以下へ記します。

  • 御岳山駅~御岳山(御嶽神社):行き21分、帰り22分
  • 滝本駅~御岳山(御嶽神社):行き60分、帰り40分
  • 御岳山(御嶽神社)~長尾平分岐:行き10分、帰り10分
  • 長尾平分岐~綾広の滝:行き17分、帰り10分
  • 綾広の滝~鍋割山分岐:行き35分、帰り25分
  • 鍋割山分岐~大岳山荘:行き40分、帰り30分
  • 長尾平分岐~奥の院:行き30分、帰り15分
  • 奥の院~鍋割山分岐:行き25分、帰り45分
  • 大岳山荘~大岳山山頂:行き15分、帰り15分
  • 綾広の滝~七代の滝:行き45分、帰り45分
  • 七代の滝~長尾平分岐:帰り36分、行き23分

 

緑マーカーが、僕が歩いたコース。行きはケーブルカーを利用せず歩いて登りましたが、帰りはケーブルカーに乗ってみることにしました。

ケーブルカー(御岳登山鉄道)で「滝本駅」から「御岳山駅」まで上がってしまえば、1時間の歩行時間の短縮となります。運賃は、片道大人590円、往復1110円。子どもはそれぞれ300円、560円。

では、人気コースそれぞれの総歩行時間をまとめます。

人気ルートのコースタイム

  1. 御岳山駅(21分)御岳山・御嶽神社(40分)奥の院(25分)鍋割山分岐(60分)大岳山:計2時間26分(復路は2時間9分)
  2. 御岳山駅(21分)御岳山・御嶽神社(20分)綾広の滝(35分)鍋割山分岐(60分)大岳山:計2時間16分(復路は1時間49分)
  3. 御岳山駅(21分)御岳山・御嶽神社(32分)七代の滝(45分)綾広の滝(35分)鍋割山分岐(60分)大岳山:計3時間13分(復路は3時間26分)

緑マーカーは僕の歩いたコース。行きは2番。帰りは3番を逆にたどりました。

御岳山、大岳山へのアクセス

電車・バス

JR青梅線「御嶽駅」から、西東京バスに乗り換えて「ケーブル下」停留所まで10分。そこからケーブルカーの「滝本駅」まで徒歩6分。

土日祝日は、JR「新宿駅」から「ホリデー快速おくたま号」が直通運行されます。

マイカー

中央道「八王子IC」で下りて、国道411号線に入ります。ケーブルカーの「滝本駅」まで30kmくらい。滝本駅の奥に駐車場あり。1日1000円。150台分。

紅葉やレンゲショウマの時期の土日祝日は駐車場が混む。早めの到着を心掛けたいですね。

この記事の情報は、あくまで僕が僕自身のためにまとめた備忘録とご理解ください。歩行時間などは『山と高原地図』を参考にしました。データが古い、あるいは間違っていることがあるかもしれません。登山の際はとにかく自分で地図とにらめっこし、経験や体力と相談しながら無理のない計画を立ててくださいネ。実際の山行に先だっては、かならず登山用の地図を購入してください。地図のない登山は遭難のもと。ご家族を悲しませたり、他人に迷惑をかけることにもなりかねません。無事に帰宅するまでが登山ですヨ!

狼信仰の残る霊山「御岳山」を経て、奥多摩三山のひとつ「大岳山」へ

御岳山(みたけさん)は古来より山岳信仰が盛ん。

この地で道に迷ったヤマトタケルを白狼が導いたという伝説も残っており、標高約900mの山上集落から武蔵御嶽神社にかけては、じつに厳粛な空気がみなぎっています。

ぎゅっと身の引き締まる気分が味わえます。

しかしながら今回の山行でもっとも印象に残っているのは、最後に訪れた綾広の滝からロックガーデンにかけての一帯でした。

苔むす岩を縫うように幾筋もの清流が流れる森を行けば、まるで『もののけ姫』に出てくる古代の原生林に迷い込んだかのような心持ちになります。

そこはまさに精霊たちの棲み家。

修験道というのは、原始の狩猟採集社会で自然発生したアニミズム(精霊崇拝)と山岳信仰がその後、仏教と結びついて生まれたものです。そのころ、人びとは地水火風という精霊の集合体こそが神であると考えていたそうです。

その意味で、ここは神そのものである、ということもできるはず。

修験者たちがこの地に修験道の拠点を築いたことも、実際に歩いてみて、腑に落ちる話であると感じました。

なお、大岳山(おおだけさん)は修験道の行場だったそうです。古くは山伏(修験者)が法螺貝を吹きながら、ガレ場や山道を走りまわって修行を積んでいたのでしょう。

そんな光景に思いを馳せながらの山行は、スピリチュアルかつとても楽しいものでした。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、そろそろ山行記をはじめることにします。

ヒマワリ

あ、ブログの山行記録や旅行記というと、文章少なめ、写真だらけ、というのが多いですが(うちもそうかも)、今回は逆です。写真は必要最小限にとどめ、紀行文風にまとめました。というのは、御岳山と大岳山はぜひとも実際に足を運んで、ご自分の眼でそこにある風物を味わっていただきたいと感じるからです。ブログでなにもかも提示してしまうと、実際の山行が単なる確認作業と化してしまいますからね。

ケーブルカーを使わず、滝本駅から山上集落まで歩いて登る(60分)

御岳登山ケーブルの御岳山駅

この山を訪れる人の大半は、ケーブルカーでひと息に山頂近くまで登ってしまいます。

登山ではなく参拝が目的だからですね。

でも僕の目的は山歩き。ケーブルカーなどには眼もくれず、表参道をひたすら登っていきました。

往時、多くの参拝客が行き交ったという参道ですが、平日ということもあってか、僕のほかは人っ子ひとりいませんでした。時おり、モンシロチョウが道案内を買って出てくれるくらいのものです。

中世から近世にかけて参拝客でごった返したという茶店も、いまでは立て札が名残を留めるのみ。

汗だくになって標高差400mの山道を1時間くらい歩いたところで、山上の集落にたどりつきました。

御岳登山ケーブルの御岳山駅

これはスタート地点の、ケーブルカー「滝本駅」の正面。建屋には土産物店があります。その左手奥が駐車場になっています。駐車料金は1日1000円。

そこへ車を停めて、引き返してきたところ。この写真を撮っている僕の背後に登山道の入り口があります。

登山道と行っても、山頂には集落がありますから、クルマが往来できる舗装路です。とても歩きやすかったです。

御師の集落(宿坊の村)を抜けて門前町へ(15分)

参道には立派な杉がたくさん立ちならんでいました。そこを登りきると、まず「御岳ビジターセンター」があらわれます。

館内にはトイレや休憩所(飲食可)があるほか、体験型の展示などもある。御岳山の歴史、文化、自然などについて腰を据えて学ぶことができます。

ビジターセンターから右手を行けば、ケーブルカーの「御岳山駅」。左手に少し歩けば、御師の集落――宿坊の村に入ります。

御岳山駅

ケーブルカーの御岳山駅

御岳山の門前町

武蔵御嶽神社の宿坊の村の小路

御師(おし、おんし)の家々の玄関先には注連縄が張られていて、ここが信仰の村であることをあらためて実感します。

御師の家は、参拝客をもてなす宿坊を兼ねます。

歴史情緒と風格を感じる宿坊を眺めていたら、いつか親を連れてきてあげたいなあ、と感じました。奥多摩なら日帰りでも十分に来られるのですが、こういうところは食事もうまいですからね。

集落を抜けて門前町に入ると、食堂を兼ねた土産物屋が軒を連ねていました。

お蕎麦(好物!)に心惹かれるましたが、とくに空腹ではなかったので、やむなく素通りしました。

御岳山の宿坊

御師の宿坊(出典/御岳山荘

武蔵御嶽神社の門前町商店街

ひなびた雰囲気の門前町商店街(出典/同)

おっと、忘れるところでした。御師の集落から門前町へ抜ける中間地点に、樹齢千年というケヤキの巨木があります。

「神代ケヤキ」(御岳ノ神代欅、みたけのじんだいけやき)と呼ばれるもので、高さ30m、周囲8.2m。幹にはツタウルシがからみついており、「霊気絶賛放出中」といった感じ。

天然記念物です。

御岳山、神代ケヤキ

これが神代ケヤキ。迫力満点です。ずっと眺めていても飽きません。首が痛くなるまで、見ていました。

こじんまりとした門前町の先の角を曲がると、大鳥居があります。手前に手水舎があるので、身を清めます。

それからおごそかな気持ちで、鳥居の端っこをくぐり抜けました。

鳥居をくぐって、約300段の階段を登る(8分)

鳥居をくぐるとすぐに随神門があります。

武蔵御嶽神社、正門

ヒマワリ先生

随神門は「ずいじんもん」と読みます。門の左右に随身(守護神のこと)を安置した門のこと。ちなみに鳥居は、神社と外界の境界にあり、そのなかは神の世界であることを示します。つまり鳥居をくぐるのは、神の領域に足を踏み入れる、ということなのです。

そこから300段ほどの石段を登ると、威風堂々たる武蔵御嶽神社が鎮座する御岳山山頂です。

武蔵御嶽神社(御岳山山頂)

武蔵御嶽神社は、ヤマトタケルを助けた狼を描いている護符が有名。厄災除けの御利益があるそうです。

本殿のさらに奥には他国の神社から分祀されたとおぼしき、さまざまな神さまを祀るお社がいくつもならんでいました。

イザナギ、イザナミ、ツクヨミ、ニニギ、八幡様、天神様……。まだまだありまして、僕はちょいと節操のなさを感じました(笑)。

が、これもまた往時の繁栄ぶりを物語っていますね。ひとっところでいろんな神様にお参りができる。訪問客たちはさぞありがたがったことでしょう。そしてこれがまた、より多くの参詣者を招致することにもつながったでしょう。

とにかく標高900mほどの山頂付近を切り拓いて、これほど立派な門前町と神社が築かれていることには目を見張る思いがしましたね。

武蔵御嶽神社、宝物殿

宝物殿。刀剣や鎧などが収められています。平日だったので観覧できませんでしたが、土日祝日は拝観可能。拝観料大人500円、子ども300円。

武蔵御嶽神社

宝物殿の先にはさらに階段があります。これを登りきると、拝殿があります。

武蔵御嶽神社、社殿

拝殿で、今回の山行の安全を祈願しました。この奥に本殿があります。

武蔵御嶽神社、おいぬさま

拝殿のそばにある狛犬(こまいぬ)。神使(しんし、神さまの使い)である「お狗さま」。狗(犬)でなく、日本狼です。

武蔵御嶽神社から奥の院を望む

武蔵御嶽神社の境内にある「遙拝所(ようはいじょ)」。奥に見えるのは奥の院のある峰。きれいな円錐形ですね。

今回は奥の院には立ち寄りませんので、ここでしっかりと手を合わせました。

参拝後は階段を戻って、宝物殿の先にある「長尾平・ロックガーデン・大岳山方面近道」という案内板のある右手の階段をくだっていきました。

ここがもし通行止めになっている場合、その先にある「岩石園・大岳山」の道標のある右側の坂道をくだればOKです。

武蔵御岳神社(御岳山)から大岳山荘、大岳神社へ(95分)

道なりにテクテク歩いていくと、茶店のある長尾平分岐に着きます。

道が三手に分かれます。

左手(茶屋の奥)へ行くと展望台があって、広場(緊急時はヘリが着陸)や東屋、ベンチがあります。ここでランチを食べるひとも少なくありません。

真ん中の下り坂は、七代の滝やロックガーデンへと通じる道ですが、僕は大岳山方面である右側の平らな道を行きます。

しばらく行くと、分岐があらわれます。左手は「天狗岩・ロックガーデン」。直進は「奥の院・大岳山」。ここは直進。

さらに分岐があります。奥の院を経由して大岳山を行く道と、大岳山へ直行する道です。ここは直行。

その道は山腹の水平道でしたので、奥の院を経由した場合と比べると、10分ほど巻けることになります。

このあたりまでくると、行き交う登山者もほとんどいません。

御岳山から大岳山、長尾平分岐

分岐から30分も歩くと、東屋があります(この写真の奥だったはず)。

東屋を左に折れたら、綾広の滝とロックガーデンなのですが、そちらへは帰りに行きますので、ここはさらに直進します。

さらに30分ほど歩くと、奥の院経由の道との合流地点(鍋割山分岐)にさしかかります。

そこからは傾斜がややきつくなりましたが、とにかくずんずん歩いていきます。無心です。気分はきゅうりさん

大岳山

岩場を越えていきます。途中数か所、鎖場もあります。危険を感じるほどではありません。

修験者たちが往来した、古来の信仰の道です。

鎖場を過ぎて山腹を巻いていくと、大岳山荘があらわれました。

大岳山荘と大岳神社

大岳山荘

地図には「大岳山荘跡」とありましたが、建物はちゃんと残っています。

しっかし、廃墟というのは、いつ見ても不気味なものですね。ガラス戸の奥や2階の窓から、なにか得体のしれないものがこっちを見つめているような錯覚に陥ってしまって、そうなるともう怖ろしくて仕方ありませんでした。

この右手奥に公衆トイレが設置されています。

大岳山荘

周囲に人影はありません。

怖気を振り払おうと、ガラスに映った自分自身に向かって、「憶病なヤツだなあ!」と大声で言ってみました。

逆効果でした。

自分の影まで怖くなりました。

そそくさと用を足して、大岳神社へと向かうことにしました。

大岳神社

山荘のあたりから石段を登った先に大岳神社がひっそりとたたずんでいます。

狼を祀るこじんまりとした神社。拝殿(本殿?)は昔の農家の稲倉ほどの大きさ。周囲には注連縄が張られた大岩や老木があります。

深山にある神社ですから、むろん神職の姿はないのですが、そのぶん霊気がむんむんみなぎっている感じがします。

さぞや霊験あらたかなのだろうと思いながら賽銭を入れて、柏手を打ってみたところで、はたと首をかしげました。お狗さまのご利益っていったいなにかしら。

ヒマワリ

お狗さまのご利益を帰って調べたところ、「盗難除け」と「魔除け」でした。廃屋に棲まう物の怪も祓ってくれているのでしょうか。

大岳神社の先は急坂がつづきます。

大岳神社から大岳山山頂へ(15分)

大岳山

岩場を登ります。

大岳山

鎖場です。登山してるぞー、という気分になって、なかなか楽しい。

大岳山

鎖場にはなぜだかハエが湧いていました。ぶんぶんとわずらわしい。時期的なものでしょうかね。

こんな岩場を15分くらい登っていけば、大岳山山頂に到着です。

大岳山山頂

奥多摩三山のひとつである大岳山のピークを踏みしめました。

大岳山

奥多摩や丹沢の山々が一望のもとに望めます。

大陸から飛んでくる黄砂のせいか、山容が霞んではいたものの、彼方にそびえ立つ富士山の勇姿も拝むこともできました。

写真では見えませんが、裸眼ではちゃんと見えています。

大岳山

山頂の三角点と道標。

頂上にはベンチもあり、家族連れや台湾人のカップルなど数組がいて、昼食をとっていました。

僕も昼食を食べ、コーヒーを淹れました。

ただここにもハエが発生していたので、長居はしませんでした。

大岳山から折り返して、行場「綾広の滝」へ(70分)

帰りは往路をそのまま戻ります。

行きは登り中心でしたから、帰りは下りが中心。飛ぶように歩いて(とくに大岳山荘周辺)、あっという間に東屋の建つ分岐に到達しました。

迷わず、「綾広の滝・ロックガーデン」方面へと足を向けます。

するとすぐ綾広の滝が視界に飛びこんできました。

綾広の滝

綾広の滝。大きな岩盤から飛沫を立てて水が落ちています。

この滝壺の水は、大小の岩間を縫うようにして、ロックガーデンのほうへ流れていきます。

綾広の滝

綾広の滝の滝壺は、祓戸大神(はらえどのおおかみ)と蔵王権現を祀っています。現在でもみそぎ(禊ぎ、水そそぎ)の滝行が行なわれているそうです。

綾広の滝

滝壺の下から大きな岩を見あげたところ。

このあたりまでくると、すれちがうひとも増えてきます。登山客より観光客が多い印象で、とくに外国人観光客の姿が目立ちました。

外国のガイドブックで紹介されているのでしょうか。

綾広の滝から、苔むすロックガーデンへ(10分)

滝から流れ落ちた水の流れに沿って、下流へと歩いて行きます。

御岳山、ロックガーデン

途中、東屋とトイレがあります。そこから道幅の狭い岩場を抜けていくと、ロックガーデンに入ります。

足下を流れるせせらぎの音にまじって、山鳥があちこちでさえずりあう声が聞こえてきます。鮮やかな緑の木々が渓谷を埋めつくしています。

その風情のすがすがしさ、美しさに、目も覚めるような心地がします。

大昔の山伏たちがこの地を修験道場としたのもよくわかる。霊を持たぬはずの山川草木があたかも精霊を宿しているかのように感じられます。

いや、きっとここには精霊たちがほんとうに息づいているにちがいない。そう信じられるほど、神秘的な空間でした。

苔むした沢沿いの道は、上高地や屋久島の森を歩いているようで、爽快な気分が味わえます。

ロックガーデンから七代の滝へ(35分)

ロックガーデンをあとにして少し歩くと、「七代の滝」と書かれた案内板があります。

そこを右に折れて、坂をくだっていくと、ハシゴのような鉄の階段と木の根道が出てきます。さらに下りていきます。水音が聞こえてくれば、七代の滝はもうすぐそこ。

七代の滝

七代の滝に到着。

写真よりずっと清冽で流麗な滝です。滝壺の先は渓流ですし、マイナスイオンたっぷりな空間です。

鉄の階段を下りてくる最中、階段が思ったより長くつづくので、引き返しちゃおうかと何度か思ったのですが、ほんとうに来てよかった。

しかし腕時計の針はすでに16時近くを指しています。

この滝は谷間にあって、実際の時刻より日が暮れているように感じます。もう日没直前という感じ。

滝壺でわずかな涼を楽しんでから、またハシゴのような鉄階段を登り、木の根に足をとられそうになりつつ、もとの道へと戻ったのでした。

七代の滝からケーブルカー「御岳山駅」へ(60分)

しばらく坂を登ります。この最後の難関(というほどでもない)を過ぎると、茶屋のある長尾平分岐に出てきます。

そこからは往路をたどり、ビジターセンターの前をそのまま直進して、ケーブルカーの御岳山駅に戻れば、きょうの山行はおしまい。

御岳山のケーブルカー

帰りはケーブルカーを利用することにしました。

せっかくだしいっちょ乗ってみるか、と思ったわけですが、車窓からの眺めは存外つまらぬものでした。10分もしないうちに登山口にあっけなく着いてしまって、こんなことなら歩いてくだればよかったな、とちょっぴり後悔したのでした。

ちなみにケーブルカーはペット(犬)同伴OK。武蔵御嶽神社はお狗さまを祀り愛犬祈願も行なっていますから、当然といえば当然。犬は片道130円、往復260円。

御岳山~大岳山のコースタイム&コースマップ

【山行日】2018年5月末

【歩行時間】5時間30分

【歩行距離】14.09km

【標高】最高1228m、最低417m

【累積標高】上り1202m、下り796m

【コースタイム】往路:滝本駅→(35分)→御岳山→(10分)→長尾平分岐(30分)→綾広の滝→(35分)→鍋割山分岐→(20分)→大岳山荘→(15分)→大岳山/復路:大岳山→(10分)→大岳山荘→(35分)→鍋割山分岐→(25分)→綾広の滝→(10分)→ロックガーデン→(35分)→七代の滝→(30分)→長尾平分岐→(40分)→御岳山駅

【主な装備】バックパック(30L)、長そでTシャツ(化繊)、水1.5L、レインウェア、ゲイター、フリース、トレッキングシューズ、トレッキングポール、手袋、手ぬぐい、地図、コンパス、ファーストエイドキット、ヘッドライト、食料

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