おなかのふくらみは、はた目にはまだ妊娠だとわからない程度です。けれども、赤ちゃんは着々と成長しています。
つわりがだいぶ楽になってくる時期ですし、流産の危険も少なくなっていますから、適度な家事や散歩をおこないましょう。
といっても、マタニティエクササイズなど妊娠中の運動は、安定期に入るまでやめておいたほうが無難です。
妊娠中の夫婦生活は避ける必要がありません。気分の悪いとき、体調のすぐれないときは旦那さまにそのことをきちんと伝えて、理解してもらうのが大切。でないと、知らすしらずのうちに旦那さまを傷つけていて、その後の夫婦関係がぎくしゃくする、ヒビが入る、といったこともあります。
もくじ
4か月(12、13、14、15週)の赤ちゃんの状態
身長約15~18cm、体重90~120g。
内臓は13週ごろ、ほぼできあがります。男の子にはかわいいおちんちんも♬ 超音波で確認できるのはまだちょっと先のことなのですが、うまくいけば性別がわかることもあるそうです。
性別を知りたくない、というママさんは、その意向をお医者さまに事前に告げておきましょう。
超音波では、羊水のなかで背中や手足を曲げ伸ばししたり、じたばたとしている様子が見られることもあります。赤ちゃんはだいぶ大きくなって、超音波の画面からはみだしてきます。
15週ごろには、胎盤が完成します。流産の心配はもうほとんどありません。へその緒を介して、呼吸と排泄をおこない、ママのからだから栄養分をもらいはじめるのです。血液の循環が始まります。顔を筆頭に、全身にうぶ毛が生えてきます。
4か月(12、13、14、15週)のママの変化
つわりがかなり楽になってきます。気分が晴れるように感じる方が多いでしょう。
ただし、なかにはつわりが長引く妊婦さんもおられます。でも、あと少しの辛抱です。
ファイト٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
つわりがおさまると、うってかわって食欲が旺盛になります。ついつい食べすぎてしまい、体重が激増する妊婦さんもおられます。
でも、妊娠中の肥満には注意が必要。妊娠中毒症や微弱陣痛、帝王切開、腰痛など、さまざまなトラブルのリスクがあがります。体重管理にはくれぐれもご注意ください。
とりけ、カロリーと塩分のコントロールは上手におこなってくださいネ。
なお、食生活が乱れているからといって、サプリメントでカバーしようとするのは不健康です。栄養は、食事からの摂取が基本。妊娠中にサプリで補ってもいい栄養素は、食事だけではどうしても不足しがちな葉酸やカルシウム、鉄分くらいです。
ビタミンAは妊娠初期に過剰摂取をおこなうと、赤ちゃんに影響があるという報告があります。ご注意くださいネ。
妊娠初期は、赤ちゃんのからだの土台が形成される重要な時期。母胎の健康は欠かせません。この時期にタバコやアルコール(お酒)を摂ることは、赤ちゃんに強い影響がありますから、つつしみましょう。むやみにお薬を服用するのもよくないのです。
おなかのふくらみがはた目にもわかるようになります。上昇ぎみだった体温は、この時期から次第にさがってきます。足のつけ根がつる、という妊婦さんもおられます。
わたしはこの時期、抜け毛がちょっと気になりました。それと、腕に湿疹ができました。皮膚科で診ていただいたら、「妊娠性」との診断がくだりました。処方された軟膏を塗ったら、すぐに治まりましたが。
妊娠中は、シミやソバカスもできやすくなります。紫外線対策は抜かりなく。
そろそろ洋服や下着がきついと感じるのもこのころから。窮屈な洋服で、からだを締めつけるのはよくありません。マタニティウエアや下着をそろえましょう。
仕事着向きや普段着向きのものなど、マタニティウエアもさまざまです。使用シーンに合わせて選ぶのは楽しいもの。下着は、マタニティショーツとマタニティブラジャーがあれば、当面はOKです。ガードルや腹帯もやがて必要になりますが、それはもっとおなかが大きくなってからのことです。
横着者のわたしはお店に出掛けるのがつらかったもので、妊娠中は通販祭りを開催しておりました(笑)。洋服だけでなく、ふだんの食料品や日用品の買い物などもすべからく通販に頼る始末でした。
妊娠線予防のケアを開始してもいい時期です。おなかやおしり、乳房などを専用クリームでマッサージします。わたしは妊娠7か月ごろから、あわててケアをはじめました。
里帰り出産を予定している妊婦さんは、お産をする施設を決めて、下見をしておきましょう。わたしも里帰り出産でしたもので、このころに分娩する病院(実家の近く)を決定し、一度、受診しておきました。
母親学級は安定期に入ってから参加するものが多いのですが、主催者によっては、この時期に1回目を開催するところもあるようです。さておき、母親学級や両親学級にはすすんで参加しておくと◎です。
両親学級と母親学級って?
自治体や病院、助産院が、プレママとプレパパのために開催している、妊娠や出産、育児に関する勉強会です。2~4回のコースが多く、1回目は安定期に入ったこの時期に開かれることが多いようです。専門家の話を聞ける貴重な機会ですから、かならず参加しましょう。先輩ママの体験談が聞けることもあります。ママ友をつくる場でもあります。
どんなことが学べるの?
妊娠生活の送り方から、妊婦中の食生活、母子保険制度、妊婦体操、おっぱいのお手入れ方法、歯科衛生、お産の進み方や呼吸法、陣痛の対処方法、新生児のお世話の仕方まで、多岐にわたります。
パパは参加したほうがいいの?
多くの病院は、立ち会い出産を希望しているパパに、両親学級への参加を義務づけています。そうでなくても、受講すれば、妊娠や出産への理解が深まり、父親になる自覚をはぐくむのに役立ちます。
4か月(12、13、14、15週)で、パパがすべきこと
力仕事は極力、ママに代わってやってあげてくださいネ。ゴミ出しやお掃除は、もうパパのお仕事です。
余裕のあるパパさんは、買い物やご飯の支度、後片づけにも挑戦してみてくださいね
夫婦生活の面では、奥さまの妊娠中はがまんしなければならない場面もあるかもしれません。けれども、いまは奥さまの心身の状態が不安定で特別なのだと理解してあげることが大事。
セックスは嫌でも、腰痛をやわらげるマッサージや愛情確認のためのスキンシップを求めている妊婦さんは少なくありません。夫婦でよく話し合って、おたがいの気持ちを確認しあって、誤解やすれ違いを回避してくださいネ。
karlmarxphotography via photopin cc photo credit: Esther Gibbons via photopin cc