赤ちゃんを産む場所を決めるとき、なにより優先すべきなのは、自分の希望にマッチするかどうか。
実家や義父母にいろいろいわれることもありますが、外野の声はとりあえず脇に置いておきましょう(๑′ᴗ‵๑)
自宅の近くで産みたい、という妊婦さんは少なくありません。
ですが、知っておきたいのは、病院やお医者さま、助産師さんによって、お産に対する姿勢や考え方、それから技術と経験には思っている以上の差があることです。
最近は、自然分娩のほかにも計画分娩(人工的に陣痛を起こす方法)、無痛分娩、ラマーズ法、ソフロロジーなど、選択の幅がぐんと広がっています。ですが、病院によって対応できるものできないものがあります。
というわけですので、お産の病院を「近いから」という理由だけで決めるのはやめて、視野を広げてみることをおすすめします。
お産ができる施設には次のようなものがあります。
- 大学病院、総合病院
- 産科(周産期)専門病院
- 個人病院
- 助産院
- 自宅(助産師さんに出張してもらう)
もくじ
出産施設:病院(産院)、クリニック、助産院
総合病院や大学病院
最先端の医療が受けられるし、医療体制も万全です。お産の途中で、なにかトラブルが起きても安心。すばやい対応が期待できます。産婦人科以外の診療科があるのもありがたいですネ。持病や合併症がある場合はかなり安心です(^-^)
ただ、大きい病院はどこもそうですが、健診に行くと毎回、居眠りするくらい待たされる、というのは難点です。あと、①診察時間が短い、②先生の対応が機械的で、血が通っていない、③診察時間が短い、④先生がころころ変わる――といった不満をもたれる方も少なくないようです。休診日や夜間のスタッフ体勢が手薄なところも多く、これも不安材料のひとつです。
また、大学病院は教育機関ですので、研修医や医学生の見学や実習の対象になることもあります。そのあたりの腹づもりも必要です(-_-)
産科(周産期)専門病院
年間の出産件数も多く、スタッフはみんな経験豊富です。小児科があるところも多いですから、出産後も継続して、お世話になることができますネ。
個人病院(クリニック)
同じ先生や助産師さんに、最初から最後まで診てもらえるのがなによりの利点。信頼関係を築きやすく、リラックスしてお産ができます。わたしは里帰り出産で、実家近くの小さな個人病院で出産しました。スタッフの方たちとはすぐ顔なじみになり、ちっぽけな悩みも気軽に相談することができました٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
食事は、フランス料理のフルコースがでるところもあるそうです。わたしの入院先は、母乳育児に熱心で、母乳がでやすい和食中心でした。このほか、病院によっては、マタニティコンサートや胎教教室を実施しているところなどもあります。
なお、緊急帝王切開などに対応できないところもありますが、そういう場合は総合病院などと提携しているので、心配はいりません。
助産院(助産所)
助産師さんが分娩のお手伝いをしてくれる施設。入院もできます。アットホームな雰囲気で、心身ともにリラックスして出産できるのが一番の魅力です。また、妊娠中の生活指導をこまやかにおこなつているところが多く、母乳育児に熱心です。母乳マッサージの仕方などもていねいに教えてもらえるそうです。
ただし、病院ではありませんから、出産中にトラブルが発生したら、提携先の病院へ救急搬送されることになります。
このため、妊娠の経過に問題のある妊婦さんや、正常分娩が難しそうな妊婦さんは利用できません。助産院で産もうと考えておられる方は、妊娠中に医師の診察を何度か受けて、経過が正常かどうか判断を仰いでおく必要があります。
助産師さんのなかには、自宅出産を介助してくれる方もいます。自宅での出産を希望するなら、助産院(正式には助産所といいます)で聞いてみるといいようです。
出産する病院(産院)、クリニック、助産院の選び方
どの施設にするか決めるにはまず、
- どんなお産をしたいか?
をじっくりと考えてみるとグー♬ というわけで、バースプランをまとめてみましょう。
バースプランの書き方
わたしが当時、書き込んだのはこんなことでした。
- 個人病院で産みたい。でも、助産院も要検討。
- 絶対、個室がいい!
- トイレやお部屋、廊下がきれい。掃除が行き届いている。
- ごはんがおいしい。
- ごはんは和食中心。
- 出産費用は30万円以下にしたい。
- できるだけ自然に産みたい。
- ソフロロジーという呼吸法で陣痛を楽にしたい。
- 人一倍、痛みに弱いから、無痛分娩は検討しよう。
- 夫立ち会い出産がしたい。
- できればフリースタイル。
- 病院スタッフがやさしい。
- 陣痛がつらいときは、ひとりでいたくない。
- 母乳育児に興味あり。マッサージや授乳方法を教えてほしい。
- 出産後は、日中だけ母子同室希望。
出産費用は病院によって、かなり差があります。会陰切開や陣痛促進剤の使用についても、病院によって方針が異なります。あらかじめ、どうしたいかを決めておきましょう。
病院(産院)、クリニック、助産院をリサーチ
バースプランが完成したら、自宅(里帰り出産の場合は実家)から通える範囲にある病院や助産院を洗いだして、ホームページを見たり、先輩ママの話を聞いたりして、情報収集をしましょう٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
ネットや口コミだけでは不十分、というなら、直接訪問すればOK。窓口でパンフをもらうのもいいし、見学が可能な施設もあります。
バースプランに合う施設が近くに見つからない場合は、自宅から1時間以内で行けるなら許容範囲と考えて、出産可能な施設をさらにチェックしてみるのも手です。
病院(産院)、クリニック、助産院へ実際に足を運ぶ
病院や助産院のめぼしをつけたら、さっそく行ってみましょう。ついでに、妊婦健診を受けてみるのもおすすめです。
日際に訪問することで、お医者さまや助産師さんたちとの相性がチェックできますし、彼らと話をすることで、自分のバースプランを現実的な内容に修正することができます。バースプランに書いた希望が全部かなう施設なんて存在しませんからね。わたしが欲張りすぎだったのかもしれませんが(笑)、妥協も必要です。
確認ポイントは、
- 希望どおりの予算&出産方法で産めるか。
- 通いやすいか。
- スタッフの方々は信頼できそうか。
- 院内は清潔か。
- 深夜や夜間の医療体勢は万全か。
個人病院の場合は、緊急時の搬送先となる総合病院についても確認しておきましょう。
病院(産院)、クリニック、助産院を予約
ここで産むゾ、と決めたら、すぐに予約をすませましょう。どこの病院も、ベッド数にかぎりがあります。里帰り出産の場合も、転院先の病院には早めに予約を入れておき、妊娠9か月までに実家へ行くようにしましょう。
最後に
初診から満足できる病院に出会えたらいいのですが、そううまくいくママばかりではありません。1~3回通ったけれど、どうも相性がわるい、希望に合わない、なんて感じたときは、ためらわず転院しちゃいましょう(ё_ё)
お産というのは、女性にとって大イベントです。十分に納得できる環境で、その日を迎えるようにしてくださいネ♪