つわりの症状は、個人差がすごいです。出産経験のある友人やママ友と話していると、「まったく症状がなかったよ~」という方がいるかと思えば、「水分もろくに摂れなくなって、入院した。点滴受けた」という方も。
かくいうわたしもかなりのツワラーでしたが、アイスクリームやフルーツは大丈夫でした。でも、本当に症状がひどいとテレビ番組の食レポでさえ見たくない、ということになるようです。
もくじ
つわりの原因
つわりの原因ははっきりわかっていないそうですが、
- ホルモンバランスの変化
- 自律神経の失調
- 異物(精子や赤ちゃん)へのアレルギー反応
- ストレス(家庭内不和、望まない妊娠などによる)
などが引き金となっているといわれています。
つわりのピーク、期間、終わり
たいていは妊娠4~6週に始まりますが、なかには妊娠8週を過ぎてからという方もおられます。
ピークは妊娠10週ごろ。その後、妊娠15週~16週ごろに胎盤が完成すると、ほとんどの妊婦さんは、つわりがおさまってきます。平均して、つわりが終わるのは妊娠12週ごろだそうです。
トータルの期間は、7週間といったところ。でもこれはあくまで平均値。もっと長い方ももちろんおられます。
つわりの症状って?
多くの場合、つわりは次のような順番でしのびよってきます。
- 胸がむかむかして
- いらいらして
- 食べ物のにおいが気になりだす
代表的な症状は、おなかが減ったときに気分が悪くなるもの。朝起きたら、とりあえず気持ち悪い、吐き気がする、という妊婦さんは多いようです。
おなかをからっぽにしなければ、つわりがましになる、治まるという症状のことを「食べづわり」といいます。
つわり中の食事
つわりの期間でも食べやすい食べ物にはこんなものがあります。お試しあれ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
- アイスクリーム
- プリン、ゼリー、ヨーグルト
- 冷や奴、そうめん、ざるそば(喉ごしのいい食品)
- お寿司(ごはんはダメなのに酢飯はOK、という方も)
- カレーライス
- 生野菜サラダ(トマトがオススメ)
- かんきつ類(わたしはグレープフルーツが◎でした)
- つわり用サワーキャンディー(最近はこんなのもあります)
食べ物の好みが変わる、というのもポピュラーです。これまで見向きもしなかった食べ物に食欲をぐいぐい刺激されます。わたしは、カレーうどんがやたらと食べたくなりました。
ともあれ、つわりに特効薬はありません。
食べられるものを食べられるときにいただいて、これからご紹介するつわり対策を参考にしつつ、上手に乗り切ってくださいネ。
ふぁいと♬ p(*^-^*)q
つわり解消のための5つの対策♬
妊娠当時はいろいろと本を読みあさり、さまざまなつわり対策があることを知って実践してみました。そのなかで、効果のあったものをご紹介しますネ。
1.おなかをからっぽにしない
手が届く範囲にいつも軽食を用意するのは、一番ポピュラーな対策方法です。わたしも、クラッカーやチーズ、イチゴなどをつねに用意していました^^
2.水分補給はこまめに
脱水症状がムカムカの原因になることもあります。それに、水分不足は便秘の原因にもなりますし、便秘がつわりを悪化させることもわかっています。
つわりの時期に飲みやすいのは、100%ジュースやお茶、豆乳。飲み物も受けつけない、というママさんは、ジュースを凍らせてなめるという方法をお試しください。
3.熱いものを避けて、冷たいものを選ぶ
1番とちょっとだぶりますが、つわりの時期は熱いものより冷たいもののほうが食べやすいものです。
おうどんやお蕎麦は冷たいものを選ぶ、パスタは冷製にする、といったことを心掛けてみてください。
お野菜を摂りたい場合は、野菜スープをこしらえてから、それを寒天で固めて冷凍庫で凍らせ、シャーベット状にするとおいしく召しあがれます♬
4.マスクを着用する
つわりがひどくなってくると、食べ物のにおいをかぐだけでもダメ! という感じになってきます。こうしたときはマスクを着用。ずいぶん楽になりますヨ。
5.通勤時や職場でもつわり対策を万全に
このほか、出勤時やお仕事中はこんなつわり対策が効果的です♬
- 勤務先にフレックス制度があれば、ラッシュを避ける
- 気持ち悪くなったら、オフィスから出て気分転換
- チョコ持参(食べづわり対策)
- からだを冷やすのもよくないので、夏場は膝掛けで冷房対策
- 紙袋にポリ袋を重ねたものを持参(嘔吐対策)
以上のような対策方法を組み合わせて、上手につわりを乗り切ってくださいネ。お友達とおしゃべりしたり、パパとお出掛けしたり、映画DVDを観たりして、気分転換をはかるのもおすすめ。一時的ですが、気がまぎれます(๑′ᴗ‵๑)
なお、おなかの赤ちゃんのことを気遣って、むりやり食べ物を詰めこむ必要なんてありません。この時期、ママの食が少しくらい細ったところで、赤ちゃんはまだ小さいですから、栄養不足におちいる心配はありません。
ただ、ビタミンやミネラルだけは不足しないように気をつけていました。とくに妊娠初期の妊婦さんには葉酸が不可欠。厚労省もサプリの利用を推奨しています。
つわりQ&A
最後に、つわりのつきものの疑問をまとめておきたいと思います。
1.つわりがまったくないのは、流産の兆候なの?
出血したり、おなかが痛いということでなければ、流産の心配はありません。ただし、昨日まではひどいつわりだったのに、いきなり霧が晴れたように気分がよくなった、なんて場合は、念のために産科を受診してくださいネ♩
2.胃がムカムカする。胃薬を飲んでもOK?
まったく意味がありません。つわりのムカムカはホルモンバランスの変化が原因です。空腹時はとくにムカムカしやすいですから、おなかをからっぽにしないということを心掛けるほうがずっと効果的ですヨ♪
3.妊娠後期にもつわりがあるってほんと?
妊娠後期は、子宮の高さが30センチくらいになり、胃を押しあげます。このため、胸焼けや胃もたれを感じる妊婦さんもおられます。つわりではありませんから、食事の内容を見直して、消化力を高めてあげると症状がやわらぐようです♬
4.体重が激減したけれど、ほうっておいても大丈夫なの?
水は飲めないという重症の方もときどきおられるようです。あまり嘔吐がひどいと、ママのからだが衰弱してしまいます。脱水症の心配もあります。早めに産科を受診するべきです。
こんな症状は「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と呼ばれ、受診が必要といわれています。
- 1日に何度も戻す。
- 食事どころか、飲み物もほとんどとれない。
- 体重が極端に減った。
もちろん病院で治療できるものではありませんが、点滴を受けて、体力の回復をはかる、ということは可能です。
わたしも1回だけ、点滴のお世話になりました。すぐ気分がすっきりして、元気いっぱい帰宅することができました。かかりつけの病院で気軽に相談してみるのも手です。