昨今、女性たちのあいだでブームなのが “脱ケミカル”。化学成分不使用のコスメ(化粧品)のことですね。
脱ケミカルは、健康志向の強い女性たちのあいだで老若問わず支持されていて、それだけに有機栽培の原料でつくられたオーガニックコスメ(オーガニック化粧品)には、強い関心が集まっています。
けれども、日本で買うと高価です。
それに、日本にはオーガニックコスメを認定するシステムがまだ整備されておらず、オーガニックコスメと銘打っていても、その多くは製造元独自の基準でそう謳っているだけ。オーガニック成分の含有量はほんの気持ちだけ、こんなケースが少なくないのです。オーガニックコスメの世界市場において、日本は後発なのですね。
なかには海外機関できちんと認定を受けているものもありますが、圧倒的に少数派です。
今回はそんなオーガニックコスメについて、ざっくりと説明していきます。会社の女性社員や得意先のOLとの会話のネタにどうぞ。
もくじ
信頼性できるオーガニックコスメの選び方
日本とくらべて歴史の長い欧米では、認証システムが整備されています。認証機関の定めた基準をクリアーすれば、製品のパンフやパッケージに認証マークを公示することができます。
この基準は非常に厳しいもので、認定マークの取得には長い歳月とコストが不可欠です。そのぶん信頼性は高く、おかげで消費者は安心して認定マークを商品選びの際のものさしとして使うことができるのです。
つまり、正真正銘のオーガニックコスメを目利きするには、認定マークの有無をチェックすればOK、というわけなのです。
主な認定機関と認定マークを次にざっとご紹介します。
【ECOCERT】世界最大規模の有機認定機関です。欧州中心に世界50か国以上で認証を行なっています。
【COSMEBIO】フランスの認定機関です。原料供給元や製造メーカー、コスメ研究所、流通業界など数百社が加盟する協会で、信頼性は高いです。
【USDA】米国のオーガニック認定基準で、日本の有機JASに相当します。つまり、オーガニック食品の基準であり、コスメの基準ではありません。ですが、食品の基準ですから、認定を受けた商品の安全性は高いです。米国も日本同様、オーガニックコスメの認定システムが未整備で、化粧品の有機認定を受けるには、このマークを取得するほかないというのが現状のようです。
【ACO】オーストラリア最大のオーガニック認証機関。農作物や食品の認証も行なっており、審査基準が厳しいことで知られています。
【BDIH】十年以上前にドイツで策定された、ナチュラル化粧品の指針。
【NaTrue】BDIHのガイドラインに、BDIHでカバーしていなかったオーガニック基準を追加してつくられた指針。ブリマヴェラほか、ドイツの主要メーカー6社が採用している。
オーガニック原料を使用していることと、化粧品そのものの機能には直接の関係はありません。
けれども、農薬不使用による安心感はやはり高いですし、農薬や化学肥料などを使わない栽培法で生産されているという点で、環境にもやさしいです。消費者一人ひとりは微力ですが、こうしたブームが世界的に広まっていけば、その影響はもはや無視できないレベル。
一過性で終わらないことを祈りたいと思います。
オーガニックコスメの人気ブランド
日本でも人気の高い海外ブランドは、「オーブリー」「アバロンオーガニクス」「ヴェレダ」「アンネマリー・ボーリンド」「ロゴナ」といったあたり。最後に、代表的な自然派ブランドを紹介して、この記事をしめくくりたいと思います。
アバロンオーガニクス(Avalon Organics)
自然派コスメのトップブランドです。原料にはこだわり抜いており、自社製品に使う植物成分は、有機栽培されたものだけを厳選して使用しています。品質が高く、アメリカ本国では高い信頼を獲得しているブランドのひとつですね。
商品ラインアップは、シャンプーからベビー向け製品、スキンケアクリームなどが中心となっていて、ビタミンやハーブを配合したものも少なくないです。
以下は、人気アイテムです。
- Deep Moisturizing Shampoo, Awapuhi Mango Therapy, 14 fl oz (414 ml)
- Vitamin C Renewal, Refreshing Cleansing Gel, 8.5 fl oz (251 ml)
- Biotin B-Complex Therapy, Thickening Shampoo, 14 fl oz (414 ml)
- Thickening Conditioner, Biotin B-Complex Therapy, 14 oz (397 g)
ネイチャーズゲート(Nature’s Gate)
30年以上、オーガニックコスメや自然派コスメの研究、開発を続けている、カリフォルニアのブランドです。シャンプーやコンディショナー、パーソナルケア製品などを販売しており、コストパフォーマンスが高いことから、日本でも愛用者が多いですね。動物実験をしない、というポリシーのメーカーです。
このネイチャーズゲートを代表する製品が「Herbal Shampoo」。香りや泡立ち、洗髪効果など、どれをとっても納得がいく、という声が多いです。いくつものハーブをブレンドしてつくられています。
以下は、人気アイテムです。
オーヴリーオーガニクス(Aubrey Organics)
全製品に100%、天然由来成分を使うことで知られているブランドです。石油系の合成界面活性剤は一切使用しません。原料の多くは、野生か有機栽培で育ったハーブ。植物本来の色と香りを生かした製品が多いことから、自然派志向の人々の根強い支持を獲得しています。
以下は、人気アイテムです。
- GPB Glycogen Protein, Balancing Conditioner, 11 fl oz (325 ml)
- Moisturizing Conditioner, Honeysuckle Rose, Dry Brittle, 11 fl oz (325 ml)
- Nourishing Shampoo, Rosa Mosqueta, 11 fl oz (325 ml)
エブリディシア(Everyday Shea)
フェアトレードのシアバターを使った商品を展開しているブランド。次に紹介するのは、同社の定番商品。未精製のシアバターととうもろこしから自然抽出した洗浄剤を使用した、自然派のシャンプーです。パラベンや合成香料、合成界面活性剤、合成ポリマーは使われていません。オールインワンシャンプーとして、さらにボディウォッシュとしても使えます。
以下は、人気アイテムです。
イーオー(EO Products)
自然派製品&オーガニック製品の先駆者を標榜するブランドです。人工香料をまったく使わず、品質の高いエッセンシャルオイルだけを全製品に配合しているのが特徴です。イーオーのシャンプーを使えば、アロマテラピーの効果も同時に期待できるとあって、若い女性からの支持を獲得しています。シャンプーのほか、オイルやバスソルトなども有名ですね。
以下は、人気アイテムです。
- Restorative Shampoo, Chamomile & Honey, 8.4 fl oz (250 ml)
- Restorative Conditioner, Moisture Rich, Chamomile & Honey, 8.4 fl oz (250 ml)
ジェイソン(Jason Natural)
50年の歴史を擁するブランドです。自然派のスキンケアやボディケア、ヘアケア、オーラルケア商品をつくりつづけています。米国では、オーガニックコスメの老舗として知られており、合成成分が当たり前だった創業当時から、天然成分のみを用いてきました。
以下は、人気アイテムです。
- Pure Natural Shampoo, Super Shine Apricot, 16 fl oz (473 ml)
- Pure Natural Conditioner, Super Shine Apricot, 16 oz (454 g)
ここでご紹介したものは、国内でも評判のいいアイテムばかりです。
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