英文履歴書の書き方 

英文履歴書

アメリカではレジュメ、イギリスではCVと呼ばれる英文履歴書。海外で働きたい場合はもちろん、外資系の国内企業へ就職する際も提出を求められることがあります。

英文履歴書で効果的に自己PRをおこなうにはどんな工夫が必要なのでしょうか。

英文履歴書を書く際の心得

そもそも定型のフォーマットがないのが英文履歴書の特徴です。日本の履歴書のような所定の記入欄はなく、国籍、年齢、性別、通勤時間、健康状態などを書き込む必要もありません。といっても、自己流すぎるのも読みづらいものです。

以前、ぼくが取材させていただいたある語学学校の教育プログラム開発担当者によると、履歴書は長くても2ページ以内でまとめることが必要だそうです。

「PERSONAL DATA」(氏名、住所、電話番号などの個人情報)、「OBJECTIVE」(希望職種)。次に「WORK EXPERIENCE」(職歴)。和文履歴書とは逆に、最新のものから過去へ。この後に「EDUCATION」(学歴)を記入します。

EDUCATIONは原則として最終学歴のみです。

とくに気をつけたいのはスペルミスです。「人事担当者はこのあたりに目が利く」ケースが少なくないのだとか。それだけに細心の注意が必要です。さらに「英文履歴書のみの指定であっても、人事担当者は日本人であることが多い。日本の履歴書も提出しておいた方がベター」とというアドバイスがありました。

ポイントはやはり職務経歴

こうした書類で最大のポイントとなるのはやはり職務経歴です。とある外資系ヘッドハンティング会社のハイテク担当者は「できるだけ具体的な情報を盛り込むこと」を強調しています。

たとえば営業なら「ノルマを何%クリアしてきたか」「対前年比で常に10%アップしていた」「競合他社からシェアを何%奪取した」といった数字が効果的だと指摘します。

「履歴書を見ればその仕事に対する興味の度合いがわかる。通り一辺倒で書かれたものに魅力はない」

多忙な読み手の目に留まる英文履歴書を作成し、面接へとつなげたいところです。

ニューヨークでキャリアコンサルタントとして活躍する日本人名女性に、この件についてメールで質問してみたところ、「英文履歴書に添えるカバーレターやリファレンス(自分の資質を保障してくれる信用照会先)、面接後のサンキューレターなども忘れがちなので注意を払うべき」とアドバイス。

彼女がさらに細かいテクニックとして挙げるのが「「Power Verb」や「Action Phrase」と呼ばれる”強力な言葉”を使う」こと。これは一般に「attained」「accomplished」「managed」「developed」などの表現を指しており、「こうした言い回しで文章全体として力強いトーンを生み出すことができる」と回答してくれました。

photo credit: michaeln3 via photopin cc

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