最近、娘(5歳)が紙に書きつけた手紙を「みてみてー」とよく見せにきます。ミミズたちが天下分け目を争ったあとのような文字が書きつけてあります。でも今日は(今日も)ちょっと忙しくて、テキトーにあしらってしまいました。
それをたまたま夫に目撃されました。で、わりかし強めのお叱りを受けてしまいました。
あのね、子どもの成長を親がとめてどうするの
仕事柄、子どもの成長過程にくわしい夫によると、文字が読めるようになってきたら、次に文字を書いて思いを伝えたい、という気持ちが芽生えてくるのだそう。そのとき親が邪険にしたりすると、せっかくの意欲がしぼんでしまうというのです。
夫は、娘の手紙をじっくりと読んであげていました。むろん解読は至難。一語一語、娘にたしかめながら。
パパは ごはんとはみがきをしてくれて あたしはほんとうにほんとうにうれしいです これからもよろしくおねがいします あと ねかずけ(寝かしつけ、の意)をしてくてれほんとにありがとう
読み終えた夫、ちょっと目ン玉うるうるさせながらひとこと。
すごいなー。パパ、驚いた。そしてうれしい
娘がパッと目を輝かせました。
ほほう(ё_ё)
と思ったもので、子どもが読み書きを上手に習得していくために、わたしら親ができることはなにか、育児書で調べてみました。
もくじ
保育園児が読み書きを覚えるためにしてあげられること
1.ひらがなを覚えるまでほったらかす
ひらがななんて、脳みそのやわらかい子どもがその気になれば、あっという間に覚えてしまうもの。ようするに、本人がその気になるかどうかで、保育園や家庭で、先生やお友達や家族と絵本を読んだり読んでもらったりしているうちに自然と習得していくのだそう。
そういうものなのか(ё_ё)
でも、保育園児と幼稚園児では差が出るのでは?
と、ご心配なさる親御さんもおられますが、杞憂(取り越し苦労)。小学校に入学する際に最低限必要な読み書きくらい、ほうっておいても身につくことがわかっているといいます。
ひと桁の数や簡単な足し算程度なら、屋外で石ころや花びらの数を数えたりしているうちに自然に覚えてしまうのだそうです。
2.ひらがなを読める平均年齢6歳、でも遅れても気にしない
読み書きを覚える時期には個人差があります。たいていは6歳ごろまでにひらがなを読めるようになります。小学校入学までに書けるようになる子も少なくありません。
子どもが自主的に書きはじめたとき大切なのは、その芽を摘まないということ。「あ」と「お」、「ち」と「さ」がごっちゃになっていたり、鏡文字だったりしても、そのうち直るので、いちいち指摘しなくてOKだそうです。
重要なのは、本人に確認しながらでもとにかくしっかり読んであげるということ。文章で思いを伝える喜びを味わうことで、ますますやる気がふくらむものなのです。
(うーん、あたいダメ親。反省)
ちなみに、もし小学校入学前に書けるようにならなくたって心配ご無用。入学して半年もすれば、みんな書けるようになります。これが学力差の原因になるなんてことはないのです。
3.ひらがな読ませたいなら、しりとり遊びだ!
書けないのはまだしも、うちの子は6歳でまったくひらがなが読めない……。こんなふうに、どうしてもご心配なら、しりとりがオススメ。
そこで、ていねいに教えてあげればOK。乾いた砂に水が染みこむように覚えていきます。
そういえば、うちの娘がそうでした。うちはお風呂でしりとりをするのが習慣でした。
読み書きより、ボキャブラリー(語彙)を増やすのが大事
調べていて、とってもタメになる情報を仕入れましたので、あなたにだけこっそりお伝えします。
たんに読み書きができるできないということと、その子の将来的な学力にはなんの相関関係もないのだそうです。小学校に入って生じる学力の個人差は、全然別の理由によるところが大きいのだそうです。
なんだと思いますか?
じつは、幼児期にどれだけの言葉を覚えたか――ボキャブラリー(語彙力)をいかに増やしてあげたか、ということにつきるのだそうです。
そういえば、言葉をたくさん知っている人って、筋道の通った考え方ができたり、独創的な意見がいえたり、説得力のある文章を書けたりしますものねー。思考するにも想像力をたくましくするにも「言葉」が必要、ということでしょうか。
してみると、クイズ番組常連の金田一先生(言語学者)のような方を親に持てば、子どもはぐんぐんお利口に育ってゆく、いうあんばいなのですねー。
でも金田一先生は日本におひとりしかいない。1日平均30語で事足りているあたしのような親はどうすりゃあいいの? いまさら毎日読書にはげもうとしても無理っす(-_-)
こんなあたしにできることはないのか?
4.(できれば)毎晩の読み聞かせ
ある、と物の本に書いてありました。
うちは読み聞かせ、毎晩しています。ほっ。
5.「こそあど言葉」を禁止する
「こそあど言葉」というのは、指示語のことです。指示語ってなに? という声が聞こえてきそうですから、思いつくままに挙げてみますと、
- 「これ・それ・あれ・どれ」
- 「こう・そう・ああ・どう」
- 「ここ・そこ・あそこ・どこ」
- 「こっち・そっち・あっち・どっち」
- 「こいつ・そいつ・あいつ・どいつ」
- 「こんな・そんな・あんな・どんな」
キリがないからこのへんで……。とにかく、子どもと話すときは、
- X「そっちよりこっちのほうがきれい」
- ◎「ソメイヨシノよりムクゲの花のほうがきれい」
- X「そこに座って、コレ履いてね」
- ◎「あがりがまちに座って、わら草履を履きなさい」
- X「あいつがそこに行ったぞー」
- ◎「火星人が縁の下に潜り込んだぞー」
というふうに、固有名詞をきちんと使うことが大事(ё_ё) それがその子の語彙力を決め、ひいては思考力や創造性につながっていくのです。
さいごに
今回いろいろと育児本を調べてみて、とても勉強になりました。
年をとるにつれ、「こそあど言葉」の使用頻度が急激に高くなっていましたもので、これから気をつけようと思いました。
ただし、コレを無理強いする必要はないそうです。人間、むりやりナニしても頭に入ってこないし、勉強嫌いの子になってもアレですからねー。