他人にバカにされないための、大人の文章の書き方

以前、文章の書き方について、ぼくなりの見解を書いたところ、わりあい好評でしたもので、あのとき書けなかったことを、今回はいくつかご紹介しておきたいと思います。

 

同じ言葉をなるべく使わない

たとえば「注意する」という言葉にしても、「気配りする」「心掛ける」「気を遣う」「心を砕く」「心を配る」「神経を使う」「配慮する」「目を光らせる」など、いろいろと言い換えることができます。類語を探すとき、ぼくはいつも、角川の『類語新辞典』を使いますが、Web上で利用できる類語辞典というものもあります。

weblio類語辞典

ただし、WebではSEO(検索エンジン対策)面を考慮する必要がありますから、SEOキーワード(検索結果の上位に表示させたい言葉)については繰り返し使用すべきです。そのぶん、それ以外の言葉は、何度も同じものを使わぬよう注意したいものです。

 

てにをは、を省かない

「てにをは」(助詞)を省略すると、読者にそれを補って読んでもらう必要が生じます。失礼ですから、助詞は省略せず、正しく使います。

 

い抜き言葉を使わない

「話してる」「やってる」という類の言葉です。「話している」「やっている」と書きます。

 

ら抜き言葉を使わない

「見れる」「来れない」「食べれる」の類です。「見られる」「来られる」「食べられる」と書きます。

 

ひらがなに音引きを使わない

「おじーさん」「そーなんです」などです。「おじいさん」「そうなんです」と書きます。

 

外来語を使いすぎない

「シチュエーション」「ビジネスシーン」「ファクトリー」「ソリッド」「メタリック」「ファッショナブル」「パープル」など、いろいろとあります。「状況」「仕事場」「工場」「堅固」「金属質」「おしゃれ」「紫色」でいいなら、そう書くべきです。

外来語は、ここぞ、というときにだけ使うことで生きます。

 

感嘆符と疑問符の後は1文字空ける

意外にご存知ない方が多いのですが、文法上、「?」「!」の後は1文字空けます。

 

感嘆符と疑問符を使いすぎない

疑問形で終わる文章の最後に、かならず「?」をつける方がおられますが、単なる修辞疑問に「?」をつけたりすると間抜けです。

たとえば、「日本の未来はどうなるのだろうか」でいいところを、「日本の未来はどうなるのだろうか?」などと書くと、本当に悩んでいるようで、やぼったいものです。

「!」も使いすぎると、品がなくなります。すごい、ということを伝えるなら、「!」でなく、文章全体で表現すべきです。

 

擬音語や擬態語を使いすぎない

「がんがん」「どんどん」「みるみる」「ウキウキ」「だんだん」などの擬音語、擬態語は、使いすぎると稚拙な印象になります。

ただし、硬い文章に上手に含ませてやると、読み手にやわらかい印象を与えることができます。

 

ひらがなで書けるところはひらがなで

漢字だらけの文章は硬い印象で、読みづらいものです。「等」は「など」でいいし、「為に」は「ために」でいい。「頑張る」は「がんばる」でいいし、「頂く」は「いただく」でいい。

そうすることで、読めないような難しい漢字をたまに使っても、読者に拒否反応を抱かせずにすみます。

 

無駄な修飾語句を省く

たとえば、「大胆にして華麗な文章テクニック」というような表現ですね。こういう表現は、書いた本人はなにかをいった気になっているのだけれど、じつはなにもいっていません。

筋道を立てて読み手を説得することが、文章を書く目的ですので、つねにその点を自戒するようにします。

 

photo credit: crdotx via photopin cc

4 COMMENTS

やはぎ

こんばんは、やはぎです

なるほど、文章って人に読んでもらうものですから、
気を付けなければいけませんね。

今回の記事の中に、「あ、これしてる」
という内容がちらほらありましたので
気を付けていきたいと思います^^

良い情報をありがとうございます。

応援しています!
これからも宜しくお願いします。

父花

コメントを残していただくと、励みになります。

どうもありがとうございました。

こちらこそ今後もよろしくお願いします。

Kei

こんばんは
Keiです。

「頑張る」というワードは良く使うので、
気を付けようと思います。
勉強になる記事ありがとうございます^^

また、遊びに来ますね
ぜひ、自分ちにも遊びに来てください(^^)/
http://afiippome.com/

応援もしておきます☆

父花

ご訪問ありがとうございます。

ブログ、今度お邪魔させていただきますね ^^

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