いきなり襲いかかってくる暴漢にはどう対処すればいいのでしょうか。
人気のない場所や夜間などは、抱きすくめられて、身体を持ちあげられたりしたら、あっという間に自由を奪われてしまい、そのまま押し倒される危険があります。できるかぎりすばやく抜けだし、逃走する必要があります。
大事なのは、焦らないこと。まず覚えておきたいのは、重心を落とし、持ちあげられないようにするということ。それからバランスをとり、反撃をくわえましょう。股間に膝蹴りでも叩きこんでやれば、普通のオトコならうずくまってしまいます。
相手の意表をつくことが、脱出を成功させる秘訣です。
押し倒されるのを防ぎ、股間に膝蹴りを叩きこむ方法
行く手をはばまれ、抱きつかれた場合の対処法
いつもの通学路や通勤路にきょうは不審者か変態がいた!
いきなり正面からハグされた。とっても、ひょうきんな方ですね。
でも、笑ってなどいられませんよ。貞操の危機です。このとき注意したいのは、のけぞって逃げようとしたりしないこと。バランスを失って、押し倒される危険があります。落ちついて、腰と足を引き、重心を落とします。
こんな感じ。持ちあげられないように腰をぐっと落としましょう。同時に、相手の腰を両手でホールドしましょう。
両腕で相手の身体を引き寄せるようにして、股間に膝蹴りを叩きこみます。何度も繰り返し蹴りあげましょう。よほどけんか慣れしていないかぎり、男でもひるむことウケアイです。ある程度のダメージを与えたら、相手から離れます。
上出来です。啖呵(たんか)でも切ってやりましょう。「どう? まいった? 相手がわるかったわね」とかね。
ご注意
ここでご紹介したのは、絶体絶命の状況下、相手の動きを封じ、逃げるための撃退術です。完膚なきまでに叩きのめそうなんてまちがっても考えないようにしてください。
やりすぎは禁物です。でも中途半端も禁物。相手を不用意に怒らせると危険です。狙いは、意表を突き、相手をびっくりさせて、その隙に逃げるか助けを呼ぶこと。相手はあなたが女だと見くびっていますからね。
ピンチにおちいったら、人間だれしも恐怖と緊張で身体がすくみます。護身術はふだんの練習がものをいいます。頭で考えなくてもからだが勝手に動く、というくらいまでくりかえしシミュレーションしておきましょう。
護身術があるから安心とも考えないで。相手がバットやナイフなどの武器を所持していたら、女性が素手で対処するのはほぼ不可能です。あくまで、いざ、というときの保険、と考えてください。
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