ストーカー行為を禁止する法律の代表格がストーカー規制法。これは周知のとおりですが、ストーカー規制法以外にも、軽犯罪法や刑法などがストーカー加害者に適用されることがあります。
いま現在、ストーカーにつきまとわれているという方は、相手の行為が次のいずれかに該当しないかどうか、ぜひチェックしてみてください。あてはまるものがあれば、警察があいだに入ってくれる可能性大。さっそく通報しましょう。
いま現在、ストーカーをしているという方は、ご自分の行為が以下いずれかに該当するようであれば、法を犯しています。処罰の対象です。即刻、中止しましょう。
ストーカーを取り締まる法律(刑法、軽犯罪法)
郵便物を盗まれたり、開封されたりした | 刑法133条 親書開封罪 |
ガラス切りやピッキング用ピックなど、あなたの住居に侵入するのに用いられる道具を携帯している | 軽犯罪法1条(3号) |
自宅や浴室、脱衣所、トイレなどをのぞかれた | 軽犯罪法1条(23号) |
あなたの自宅に勝手に侵入した | 刑法130条 住居侵入罪 |
こっそりあなたのものを盗んでいた | 刑法235条 窃盗罪 |
鉄棒や刃物など、あなたに危害を加えられる道具を携帯している | 軽犯罪法1条(2号) |
ケガをさせられた | 刑法204条 傷害罪 |
どこかに閉じこめられた | 刑法220条監禁罪 |
みんなのまえで悪口をいわれた | 刑法231条 侮辱罪 |
名誉を傷つける発言をされた | 刑法230条 名誉毀損罪 |
脅迫されたり、なにかをむりやりさせられたりした | 刑法222条 脅迫罪、刑法223条 強要罪 |
暴力や脅迫によってわいせつな行為を強要された | 刑法176条 強制わいせつ罪 刑法177条 強姦罪 |
泥酔したりしていて、抵抗できないのにわいせつなことをされた | 刑法178条 準強制わいせつ罪、準強姦罪 |
民法で、慰謝料や損害賠償も請求できる
もうひとつ覚えておきたいのは、以上のような犯罪行為によって心身にダメージを負った場合、あなたには加害者から慰謝料を受けとる権利があるということ。ものを盗まれたり壊されたりしていた場合は、損害賠償請求も可能です。
民法で保証された権利です。弁護士に相談しまょう。