ネットストーカーに遭わないための7つの対策方法

Facebookのプライバシー設定

ネットストーカーに効く7つの対策方法

1.個人情報や顔写真をネットで公開しない

ネットストーカーに遭わないようにするためには、ネットで個人情報を一般公開しないことです。ネットストーカー対策の要諦は、じつはこの1点に尽きるのです。実名や住所はもちろんのこと、住んでいる地域や行動パターンがわかる書き込みも避けることです。

とくに顔写真の公開は禁物です。写真を見るだけで、見知らぬ相手への親近感もぐっと強くなります。写真を見なければ、ストーカー行為にまで発展しなかった、というケースは少なくないといわれています。

ツイッターには本名アカウントがわりとある Facebookは個人情報の宝庫
ツイッターには本人や家族、子ども、友人たちの顔写真があふれています。タイムラインを追えば、その人の行動範囲もまるわかり。アカウントが本名というユーザーも想像よりずっと多い。その無防備さに驚かされます。 Facebookは現実社会の延長線上にあるSNS。実名登録が基本だから、自分のページにプライベートな内容を書き込んだり、写真をアップしたりするのはいいのですが、赤の他人でもチェックできる設定はどう考えてもバツ。

 

2.ネットで知り合った相手を簡単に信用しない

SNSで仲良くなったり、LINEで毎日チャットや通話をしているからといって、相手をやすやすと信頼しないことです。ストーカーだって、最初からストーカーとして生まれてきたわけではありません。あるいは、もし最初から悪意があったとしても、初めは笑顔で近づき、気の置けない関係を築いたうえで、あなたのパーソナル情報を引きだそうとするのが常套手段です。

3.メールアドレスはフリーメールを使う

ネットの友人知人については、メールもメインアドレスを教えず、サブアドレスを使うとベストです。サブアドレスに適したフリーメール(ウェブメール)をご紹介します。

クイックメールは、15分間だけ使えるフリーメールです。インスタントメール、と呼ばれています。利用する際に、別のメールアドレスによる認証が不要ですから、Yahoo!メールやエキサイトメール登録時の認証用として利用してください。こうすれば、メールアドレスから身元が割れることは絶対にありません。

 

YAHOO!メール エキサイトメール インスタントメール
Yahoo!メール エキサイトメール クイックメール

 

ここで、あなたの名前を検索窓にフルネームで入力してみてください。GoogleでもYahoo!でもどちらでもOKです。どんな情報が出てきましたか?

普通はなにも出てこないか、同姓同名の有名人や運動選手などの情報がみつかるはずです。ですが、もしあなた自身の情報があらわれ、それが不適切なものなら、いますぐ消してしまいましょう。他人のページや掲示板なら、削除依頼を出しましょう。

4.Facebookはプライバシー設定で、公開範囲を限定する

Facebookページは、プライバシー設定で公開範囲を限定しておくべきです。お友達のFacebookページもチェックし、もしあなたの個人情報や写真が掲載されていたら、削除してもらうようお願いしましょう。Facebookのプライバシー設定

5.ツイッターにアップした顔写真を消去し、アカウントに鍵をかける

ツイッターに本名で参加するなどもってのほかです。ツイッターにアップした顔写真はすべて消去し、できればツイッターアカウントは鍵つきにしましょう。

ツイッターの鍵つきアカウント、鍵垢

SNSで、本人や家族、友人の写真を気軽に公開している人は少なくありませんが、ネットストーカー対策としても、個人情報保護の観点からみてもウカツすぎます。危険きわまりないです。その昔ネットに投稿し、本人もそれを忘れてしまっているような写真から自宅が特定された、というケースも少なくないのです。

わたしもツイッターに写真をアップすることがありますが、かならず顔にぼかしかモザイクをかけています。

6.変だ、と思ったら、即座に縁を切る

ネットで知り合った相手と仲良くなったものの、なんだか変だな、と感じたら、すぐにやりとりを中止しましょう。この際に大切なのは、相手に不快感を与えないこと。「仕事が忙しくなった」「結婚することになった」など、相手の不興を買わない理由を考えましょう。

7.ネットで知り合った相手とは、絶対に2人で会わない

ネットで知り合った相手に「会いたい」と迫られても、2人で会うのはよしましょう。とりわけ、出会い系サイトは犯罪の巣窟です。最初から利用しないのが得策です。

それでもネットストーカー被害に遭ってしまったら?

それでもネットストーカーがあらわれた、という場合は、完全に無視を決めこめばOKです。しつこくメールが送られてくるなら、そのアドレスを破棄するか、メールボックスを開かなければいいだけの話。一個人がメールアドレスから本名や電話番号、住所をつきとめることはまず無理です。

「電話番号も住所も学校(職場)もなにもかも知ってる。家に押しかけてやる。逃げられないぞ」

というような脅し文句をネットストーカーはよく使います。が、本人に心当たり(SNSで公開したり、直接教えたりした記憶)がなければ、相手は九分九厘なにも知りません。業界トップクラスのスキルでも持ち合わせていないかぎり、ネット回線をたどってつきとめることなどできません。シカトして大丈夫です。

どうしても気になる場合は、警察に相談すればOK。ネットスーカーは、立派な犯罪です。相手が拒絶の意思を示しているにもかかわらず、繰り返しメールを送ることは、ストーカー規制法で禁止されています。警察に相談するなら、相手から届いたメールは証拠になります。

警察が本気で動けば、ストーカー加害者の特定などたやすいものです。

ちなみに、現状ではSNSを使ったつきまといやメッセージ送信は規制対象外ですが、すでに有識者会議で検討がスタートしている様子です。近い将来、こちらも規制対象にくわわるでしょう。

なお、すでにネットストーカーにつきまとわれている、という場合も、先述の7つのネットストーカー対策をいまからすべて実践し、そのうえで無視を決めこめばOKです。が、相手があなたの個人情報をつかんでいるとわかっているなら、現実社会のストーカーに対抗する手段を講じる必要があります。