DV防止法にもとづいて、加害者から逃げてきたDV被害者を受けいれてくれる施設には、次の3つがあります。
もくじ
1.婦人保護施設
婦人保護施設というのは、都道府県が中心となって運営している公的施設です。もともとは、売春から女性たちを救うために売春防止法にもとづいて設置されたのですが、現在は、生活に困っている女性や、DV被害者女性も、この施設を利用できることになりました。
入所を希望する場合は、夫人相談所に問い合わせましょう。夫人相談所も売春防止法によって、全国の都道府県に設営されている期間です。
2.母子生活支援施設
母子生活支援施設というのは、独身女性とその子どもを保護し、自立を応援する目的で、全国の市区町村が運営している施設です。こちらは、児童福祉法にもとづいて設置されているもので、昔は「母子寮」と呼ばれていました。
入所できるのは、18歳以下のお子さんを抱えるシングルマザー。DV防止法の成立以降は、DV被害女性もそこに含まれるようになりました。いったん入所すれば、子どもが20歳になるまでは在所することができます。
入所希望者の窓口は、全国の市区町村にある福祉事務所です。
3.民間の施設
NPO法人が設置している、DV被害者のためのシェルターを利用するという手もあります。お住まいの地域にそうした施設があるかどうかは、上記の福祉事務所か配偶者暴力相談支援センターへ問い合わせてみればわかります。
「DV シェルター 東京都新宿区」などでネット検索してもみつかります。
ひとつ注意が必要なのは、婦人保護施設や母子生活支援施設のような公的施設と異なり、資金力がありません。民間運営ですからね。
このため、長期滞在ができないことが多く、あくまで一時的な避難場所として利用するかたちになります。相部屋になることもあるようです。