景気が回復しているのは間違いありませんが、日本経済はいまも外需主導がつづいています。その一方、日本企業は勝ち組と負け組にくっきりと分かれ、勝ち組のなかにはマーケットの動きとほとんど無関係に堅調さを維持する銘柄もあります。
以前、ぼくがFT関連のコンサルタントに聞いた話では、株を買うなら、市場全体より企業の個別動向をしっかり見つめるべきだそうです。
その方の話では、株を買う際のスタンスは次の3つです。
- 5~10年間保有する資産形成型
- 半年~1年の中期スパンで売買する資産運用型
- 1週間~1カ月で短期売買する投機型
この3つのどれをやりたいかによって、必要な情報(以下)や値下がりへの対応も変わるというわけです。
- 資産形成型――成長株狙いで、ROE、EPSをチェック。
- 資産運用型――割安株狙いで、PER、PBRなどをチェック。
- 投機型――チャートを活用し、上昇中の株を買って、下がる前に売る。
たとえば、資産形成型を指向するなら、株が値下りしても買いつづけます。資産運用型や投機型の場合、下がったらさっさと売ります。とくに、投機型では購入時にロスカットのラインを決め、逆指値などで効果的に損切りしていくのです。
オンライントレードで重要なのは、株を買う行為を「擬似転職」のようにとらえ、購入前にその会社の5年後、10年後の姿をしっかり想像する、ということだそうです。そうすれば、買い時の銘柄がおのずと浮かびあがってくる、とのことでした。
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