満員電車のなかで、背後からおしりなどをさわる、という行為は、痴漢の定番です。こうした場合に、背中側にいる相手に小さな動作で効率よく反撃できる方法をご紹介しましょう。
警察沙汰になるのは面倒、というときや、満員電車で大声を出すのが恥ずかしい、という方におすすめ。昨今は、痴漢で捕まると確実に社会的に抹殺されますから、そこまでするのはかわいそう、と思う方にも向きます。
人形の動きは、わかりやすいようにオーバーアクションにしています。実践する際は混み合った車内でのことですので、なるべくコンパクトな動きを心掛けてください。
なお、埼京線や中央線といった、関東の一部路線では、満員時は1ミリも動けないくらい混み合います。そうした異常な混雑状況では、痴漢行為を働いている人物の特定が困難です。身体を動かすスペースもありませんから、護身術は使えません。大声を出すなどして、対処しましょう。
背中の痴漢を肘打ちで撃退する方法
背後からおしりや太ももを触る痴漢。ここで大声を出すか、防犯ブザーを鳴らすかして、周囲に助けを求めるのが、本当はベストです。
しかし、おおごとになるのもちょっと……という場合は、足の甲を思いきり踏んづけてやりましょう。密着していたほうが命中率があがります。相手に隙が生まれますし、ターゲットを見誤る心配もありません。卑劣な性犯罪者に接触するのは不快ですが、そこはぐっと我慢の子。なるべく敵に身体を寄せましょう。
利き腕を直角に折って、肘に気合い注入!
えいやっ、とばかりに、勢いよく上半身をひねって、振り向きざまに肘打ちを相手の脇腹に叩きこみます。
脇腹でなく、みぞおちを狙うのも効果的。強烈な痛みに身体が硬直し、痴漢は声も出せなくなることでしょう。気を失う寸前で、その場にうずくまってしまうかもしれません。
ご注意
ここでご紹介したのは、絶体絶命の状況下、相手の動きを封じ、逃げるための撃退術です。完膚なきまでに叩きのめそうなんてまちがっても考えないようにしてください。
やりすぎは禁物です。でも中途半端も禁物。相手を不用意に怒らせると危険です。狙いは、意表を突き、相手をびっくりさせて、その隙に逃げるか助けを呼ぶこと。相手はあなたが女だと見くびっていますからね。
ピンチにおちいったら、人間だれしも恐怖と緊張で身体がすくみます。護身術はふだんの練習がものをいいます。頭で考えなくてもからだが勝手に動く、というくらいまでくりかえしシミュレーションしておきましょう。
護身術があるから安心とも考えないで。相手がバットやナイフなどの武器を所持していたら、女性が素手で対処するのはほぼ不可能です。あくまで、いざ、というときの保険、と考えてください。
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