建築・土木・技術・設備業界におられる方と、これからその業界で働こうと考えておられる方に向け、これらの業界で役立つ資格をご紹介したいと思います。
まずは、建築業界から。この業界でバリバリ働きたいなら、国家資格「建築士」の免許があれば鬼に金棒です。マンモスビルも手掛ることのできる、建築免許の限定解除「一級建築士」を筆頭に、一戸建て住宅やアパートが設計できる「二級建築士」、木造家屋限定で設計や施工管理をおこなう「木造建築士」の3種類があります。
最近は漆喰や天然木を使用した自然派家屋の価値が見直されてきていますから、3つの免許のなかではもっとも取得しやすい「木造建築士」にターゲットを絞るというのも賢い方法です。
「建築士」は、大学や高専の建築課程の修了者で、実務経験が何年必要である、というふうに受験資格がわりあいに厳しいですから、該当しない方は建築士をバックアップする仕事を狙う、という手もあります。そのための資格としては次のようなものがあります。
インテリアコーディネーターやキッチンスペシャリストも人気
建築そのものではなく、建築物の内装やインテリアを仕事のカテゴリーとする手もあります。
その代表格がインテリアコーディネーターです。自分ならではのセンスを活かし、活躍している女性は多いです。インテリアコーディネーターにあこがれる若い女性も多く、女性にはとても人気のある職業ですね。
インテリアコーディネーターほどの知名度はありませんけれど、仕事対象をキッチンまわりに限定したキッチンスペシャリストという仕事もあります。
そのための資格があります。「キッチンスペシャリスト」資格は、2012年度の受験者数が「インテリアコーディネーター」の10分の1以下。合格率は40%近く。取得しやすいですし、有資格者も「インテリアコーディネーター」ほど多くはありませんから、狙い目です。両方取得する、という手ももちろんあります。
技術・設備系資格のニーズはゆるやかに増している
技術・設備系のスペシャリスト資格は一生モノです。この手の資格は業務をおこなううえで必須とされるものが多く、そのため国家資格が大半となっています。
このジャンルで、受験者数が多いのは次のとおりです。
2位 電気工事士
3位 消防設備士
4位 土木施工管理技士
5位 電気主任技術者
(2012年度の受験者数から)
とりわけ受験者数に伸びが目立つのは、「電気工事士」と「土木施工管理技士」です。
「電気工事士」は13万人以上。「土木施工管理技士」は6万5000人以上。それだけニーズも増えている、ということです。
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