2000年を迎えてからというもの、あれだけ激しく吹き荒れていたグローバル化の嵐も、国内企業の世界市場進出や、外資の流入が一段落したことで、少し落ちついた感があります。
いま、外国語でのコミュニケーション能力は、一部の外資系企業や商社、世界で活躍するメーカーだけが求めるスキルではなくなっています。多くの業界や職種で、企業の規模を問わず、語学力が必要とされる時代なのです。
それが証拠に、就職や転職時に記入するエントリーシートには「TOEIC」のスコア記入欄が設けてあるケースも当たり前となっていますね。実際に目にした方も多いはずです。
メジャーな英語資格は、保有していてあたりまえの時代
語学力を証明する資格はさまざまですが、もっともポピュラーなのはやはり英語です。TOEICのほか、英検やTOEFLといった資格の有無は、昔もいまも企業の人材選びの重要な評価基準です。先に述べたとおり、企業のエントリーシートにスコア記入欄があることからもこれは明らかですね。
「工業英検」や「JTF」は単なる英語力だけでなく、テクノロジの造詣というプラスアルファの知識が問われます。それだけに、産業界での就職や転職、キャリアアップにも有利に働きます。けれども、単なる英語資格だと受験者は多く、TOEIC900点以上やTOEFL80点以上、「英検準1級」を持っている、という猛者もごろごろいるのが実情です。
あ、もちろん「英検1級」クラスだと話は別ですよ。十分に手入れの行き届いた名刀となってくれますからね。
とにかく、一流企業を狙う場合などは、英語資格を持っているからシード権獲得、というわけにはいきません。資格くらいでは、ライバルと差別化しにくくなっているのです。そうはいっても、腐っても鯛。むしろ、取得していなければ減点になる、と考えておいたほうが無難でしょう。
そこで狙い目なのが、英語以外の語学検定です。次の人気ランキングをご覧ください。
2位 TOEICテスト
3位 日本語検定
4位 中国語検定
5位 実用フランス語技能検定
(2012年度の受験者数に基づく)
「英検」と「TOEIC」の受験者数は230万人以上とやはり群を抜いています。
これに対し、3位の「日本語検定」は8万人超、4位の「中国語検定」は6万人弱とまだまだ有資格者が少ないのです。それでいて受験者数は増加しつづけている注目株でもあります。
「実用フランス語技能検定」も、ヨーロッパ系の言語ではここのところずっと一番人気。受験者数は2~3万人と狙い目なのです。
外国語資格は、中国語や仏語など英語以外が狙い目photo credit: Kaplan International English via photopin cc
ほかの資格もチェック!