まず宅建、そして独立! 不動産系資格を徹底解剖

売り家

不動産業者の必携資格は「宅建」。いまも昔も根強い人気です。 あまたの国家資格のなかでも人気が高く、毎年20万人前後が挑戦しています。汎用性が高い資格ですから、取得すれば不動産関連のさまざまな仕事に役立てることができます。それに、不動産や住宅などと関わりのある業界――金融関連でも「宅建」の資格保有者が求められていますから、安定した重要があります。 資格手当もつきます。数万円の高額手当がつくところもありますから、業界の方も、これから業界へ飛び込みたいという方もぜひチャレンジしてください。

宅建(宅地建物取引業者)
不動産取引業に不可欠な資格です。不動産業界で活躍するなら、かならず取得したいところですね。合格率は20%を切っており、難しい資格ですが、世間の認知度が高く、社会的評価も上々ですから、努力する価値はあります。みっちり半年も勉強すれば、たいていの方は合格します。

さて、「宅建」を取得したら、お次は「土地家屋調査士」や「司法書士」「不動産鑑定士」を目標に据える、というのが、常道です。こうした国家資格をゲットすれば、調査・登記関連の個人事務所を開業することだって夢ではありません。商売の才覚さえあれば、でっかく稼げます。

土地家屋調査士
不動産登記簿の内容を変更するための登記申請がおこなえる資格です。家を建てたり、家屋を解体したり、農地を宅地にしたり、といった場合にかならず発生する業務で、登記だけでなく、調査や測量も主な仕事になります。そう聞くと地味な印象ですが、確実な需要がありますから、独立開業も十分に可能です。ただし難関です。
司法書士
司法書士は、会社を設立したり、不動産を購入したりした際に発生する登記手続きを代行するもので、家やマンションを買った経験のある方ならおわかりかと思いますが、高額報酬(代行手数料)が発生します。これ以外にも、法律にまつわる相談業務などがおこなえますので、商才があれば、ハイソな暮らしが約束されています。世間でのステイタス感も満点です。超難関ですけれど。
不動産鑑定士
民法や経済学、会計学、不動産鑑定についての理論などが習得できます。合格率は30%程度とやや難しいですが、売買取引や担保の対象となる不動産などの鑑定評価をくだすというこの仕事は、不動産鑑定士の専売特許です。努力する価値は十分にあります。

マンションの管理会社への就職・転職を狙うなら?

営業はやりたくないが不動産業界には興味がある、とか、不動産屋に就職したけれど、営業は不向きみたい、とかいう方は、マンション管理会社で働くというのも一手です。 「管理業務責任者」「マンション管理士」の資格を手にすれば、キャリアパスの変更や転職も容易になるでしょう。

管理業務責任者
マンション管理会社では、営業所単位で必要とされる資格です。有資格者は、マンションの管理組合から管理を請けおう際、契約上の重要事項を説明したり、管理業務の遂行状況のマネージメントをおこなったりすることができます。合格率20%前後。取れば、マンション管理会社の就職・転職時に有利。
マンション管理士
マンションの管理規約や長期修繕計画の策定、管理組合へのアドバイスなどをおこなうための資格で、合格率は10%以下と難関です。「管理業務責任者」を取得し、業界で経験を積みながら、受験するのがベターです。キャリアアップのスプリングボードとなる資格です。確実な需要のある資格です。

photo credit: Images_of_Money via photopin cc

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