ホッブズ(1588~1679年)は、イギリスの哲学者だ。
近代政治学の開祖のひとりで、オックスフォード大学で学問を身につけたのち、メルセンヌやガッサンディ、デカルトたちと親交をもった。
機械論的な自然観や人間観をもっていて、そこから国家のなりたつプロセス、作用機序を解明しようとした。
ホッブズによると、自然権をもつ人間は、自然状態から社会契約を経て、国家状態(国家をつくり、その一員となる)という。
この思想は彼の時代には無神論的とされ、批判の的となった。
主な著書に『臣民論』『リバイアサン』『物体論』『人間論』などがある。