まず簡単な質問から。
設問1「虫歯菌の好物は、飴玉とウドンのどっちだ?」
設問2「歯垢とウンチ、汚いのはどっちだ?」
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設問1も2も「どっちも」が正解。どちらも同じくらい虫歯菌の好物だし、同じくらい汚いのです。
というわけで、きょうは “意外と知らない虫歯の話” をお届けします。読んでおけば、虫歯ってなに? がまるっとわかるから、上手に虫歯を予防できます。子どもに虫歯のことを聞かれても、きちんと説明できますよ(๑′ᴗ‵๑)
もくじ
虫歯の原因 ~どうして虫歯になるの?
虫歯菌は、医学的にはミュータンス菌といいます。
このミュータンス菌、生まれたての赤ちゃんにはいないのですが、ママパパやジジババが口移しで食べ物をあげたり、同じ食器を使ったりすることで、伝染し、15歳になるころには90%の子どもの口のなかに入りこんで悪さをしています。
虫歯菌(ミュータンス菌)の好物は糖質
彼らの好物は糖質です。糖質と聞くとキャンデーやアイスクリームなど甘いものを思い浮かべますが、ご飯やパン、めん類など炭水化物も糖質です。果物や芋類や根菜も糖質です。ふだん食べているものの多くが、虫歯菌を増やす原因になるわけです。
糖質を食べると歯垢ができ、歯が溶ける
糖質を口にすると、虫歯菌は大喜び。糖質をエサに次の2つのことをおこないます。
- 酸をつくる
- 歯垢をつくる
食べ物を食べると、口のなかが酸っぱくなることがありますよね。別に酢の物を食べたわけでもないのに。あれは、虫歯菌の仕業(しわざ)なのです。酸は、歯を溶かします。くわしくいうと、歯の中の石灰質(カルシウムとリン)が奪われるのです。
これを「脱灰」といいます。
脱灰は虫歯のはじまりです。
さらに、虫歯菌は糖質を食べてどんどん増殖していきます。その過程で代謝物をつくります。代謝物というのは、人間のウンチのようなもの。なにかを食べたあと、口中がネバネバすることがありますね。あれは虫歯菌のウンチなのです。
このウンチ、というか代謝物はそのうち固まって歯垢になります。歯垢は虫歯菌のゆりかごです。このなかで虫歯菌はさらに増えていきます。その数、1mgに1億匹。この数字は、動物の糞便とだいたい同じ。
つまり、歯垢はウンチなみに汚い、ということがいえるのです。
虫歯菌に対抗する方法
ここまで読むとぞっとしますね。でも、わたしたちの身体は生まれつき、虫歯菌に対抗する手段を持っています。だ液の働きで、虫歯を抑制できるようになっているのです。
そのあたりや虫歯対策については、こちらでお話しします。
